キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

中国とは日本のことだ

2022年09月13日 | Weblog
「資本主義の革新」を読んでいたら、幕末のエートス行動的禁欲は、極貧だが教養高くプライドと志が高い下級武士によって支えられ、その典型が吉田松陰だが、松平春嶽のところに橘曙覧という人物がいたらしく、さっそく図書館で調べると「独楽吟」があったので午後の散歩の序に借りてきた。
頭が「楽しみ」、けつが「時」で終わる歌52首が収められている。
   たのしみは 蝦夷よろこぶ 世の中に 皇国忘れぬ 人を見るとき
   (たのしみは外国崇拝の世の中に、日本を忘れぬ人を見出した時だ)
この本の編者岡本信弘は、蝦夷を外国と解しているが、普通は東北の方にいた大和朝廷と葉異文化の人たちのことだ。
それまでシナを崇めていた学者が多かったが、朱子学に拠れば君臣の議と華夷の弁が中華としての根本理念であるが、シナにおいて君主を倒して権力を握る臣が多く(革命)、野蛮人にもたびたび征服されていて(金、元、清)とても中華と呼べるような国ではない。
ひるがえって日本を見れば、臣が君を倒したこともなく、天照大神以来連綿と皇紀が続いており、外国に侵略されたこともない、とすれば「中華とは日本である」と初めて山鹿素行と山崎闇斎によって指摘された。
この和歌はそういったことを受けて、藤原惺窩や林羅山のようなシナかぶれを痛烈に批判したわけだ。
今でも外国かぶれの事情はそのころとさほど変わっておらず、明治期はドイツ、フランス、英国、アメリカ、戦後はソ連、アメリカかぶれが大手を振って世間を闊歩していて、日本の伝統文化の優れた点をきちんと押さえたまっとうな人は少なく、伝統の恩恵を受ける機会もなく、宝の持ち腐れが続いている。
もっとも恐れるのはその水脈が枯渇してしまうことで、受験勉強などというバカげたことを止めて、若い人たちに大切なことを教える機会をいかに作るかだが、大きな思想的転換が起こらない限り難しい、そうなると滅亡への道は避けられないのかもしれない。

今朝は1時半に目が覚めて、電波障害を呪いながら中森明菜を聴きながら「資本主義の革新」を読んだ。
15日に楽天モバイルの中継基地が撤去されるが、未だ新しい中継基地に移換していないのか今朝も音楽が途切れた。
だが、この電波障害は他の電話会社の中継基地からの電磁波によるのかもしれず、何れにしろ15日以降はっきりする。

7時に起きて朝飯を食べた。
塩鮭、胡瓜と茗荷の糠漬け、シラスと葱の卵焼き、椎茸と豆腐と若芽の味噌汁。

9時半に何時ものようにJA湘南へ出かけた、土曜日同様茄子と胡瓜がほとんどなかったが、直前にNさんが大量に持ってきてくれた。
お陰で茄子も胡瓜もたっぷりと仕入れ、青切り蜜柑、生落花生、無花果を買った。

今日は娘夫婦がベトナムから帰って来るがいったい何時に帰るのだろう。
昔、隣の共産党のオジサンが、ベトナムの物品を販売していて、芦のようなもので編んだでかい団扇と搾菜が記憶に残っているが、搾菜は中国製だったのかなあ。
20年ほど前に行ったときには、鳥のつくねの料理に大量の生のハーブスパイスがトッピングされていた。
フランスの植民地のせいでフレンチレストランも多く、パンとワインがあったのに変に納得した。
1万円を両替したら札が15㎝くらいあり、何処でも札を数えるのが手間で支払いが大変だった。
外人専用のホテルの上がクラブになっていて、ベトナムビューティーが10人くらい3人の席に来て、こりゃあ支払いが大変だと思ったら2,000円位だったので吃驚した。
郊外の道沿いの屋台でドリアンを買って食べたが、匂いがしなかったのでガックリ来た。

昼は昨日大量に炊き込んだ玉蜀黍ご飯を食べた。
今は妻と二人で飯を食べることが多いが、かつて7人で食べていた感覚が妻から離れないのだろう。
どうしてこんなに作るのかとびっくりするくらいの量を作る。
出来合いの蟹クリームコロッケと牡蠣フライを買ってきたので、豆腐と茗荷の味噌汁を作り、漬物と新たに茹でた玉蜀黍を食べた。
とにかく北国で時間をかけて稔った玉蜀黍なので、固くて味わいが濃い、つい美味いので食い過ぎると、皮が硬いので胃が消化しきれず疲れが残る。

プレシネは2007年の「The Bucket List」を観た。
3回目だと思うが、細部に発見が多い、ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンだから、二人が出ている場面だけで納得するというか、如何にも映画を観て楽しんでいる気分になる。
この時二人とも70歳だった。

音楽を聴いたり、本を調べていたら、娘夫婦がベトナム土産を持ってきた。
ベトナムのぐい吞みのような陶器を持ってきてくれたが、ゆく先々で酒器を買ってきてくれる。
3日通ったというお気に入りのレストランの切山椒のようなも持ってきたので、お茶を淹れて食べた。
一度家に帰って6時に飯を食いにやってくるという。

相撲を観たが、宇良が足取りで高安に勝ったが、膝を痛めてなけりゃ、もっと面白い相撲を毎日観られるんだけどね。
玉鷲が若い相撲で強かった、後半戦に疲れが出なけりゃ面白いんだけどなあ。
豊昇龍の左からの、外掛けと内股を連携した上手投げ強烈で、上り龍の琴の若も敵わなかった。
昨日いい相撲を取った逸ノ城を、御嶽海が上手く取って勝った、今場所は本気だ。
正代が昨日とは打って変わって、慌てた良くない相撲を取ってしまった。
翔猿が離れた相撲で照ノ富士を破った。

角力が終わって風呂に入っていたら娘たちがやって来た。
アイゴの刺身とラムとパン、ブルーチーズ2種を持ってきた。
妻は肉豆腐、ウルメ鰯のなめろう、コーンスープなどを作って待ち構えていた。
ビールを飲んだ後、刺身があったので僕は「夜明け前」をベトナムの陶器で呑んだが、ベトナムでの本来の用途は何なんだろう、大きさと手に収まる具合がとてもいい。
ランゲの微発泡の白、カラロニアのシュルリーの熟成したカバ、コルスの赤、シャトースオーの赤、シェリー、グラッパ、クラフトジン、アルマニャックを飲んだ。
最後に娘が、うるめのなめろうと大葉、茗荷のスパゲティ、これ絶品だった、と自家製アンチョビとトマトソースの太めのスパゲティを作った。

朝、成田に着いて、コロナのせいで、とくに娘たちはワクチンを打ってないので時間がかかったらしい。
二人とも7月にコロナにかかっているから、未だ抗体があると思うんだけどね。
ともあれ、眠くなったらしいので10時にお開きとなった。

イナリヤト食文研のワインとビールはこちらからご覧になれます








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