キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

ガラパゴス化を外に向ければ

2016年07月09日 | Weblog
蒸し暑い嫌な天気である。

昼間で割りと根をつめて翻訳をやり、井桁へ昼に出かける。
今日は珍しく握りを喰う。
鮪、海老、蟹、環八、子持ち昆布、烏賊、卵二貫、煮帆立、巻物が、河童、山牛蒡、卵、鉄火であった。

伊勢佐木町のBOまで散歩をしながら出かける。
福田和也「ろくでなしの歌 知られざる巨匠作家たちの素顔」メディア・ファクトリー 平成12年、土井武夫ほか「軍用機開発物語 設計者が語る秘められたプロセス」光人社NF文庫 2002年を買う。

福田和也は、見かけると買っているが悪くない作家だと思う。
一定のレベルまでの本を書いている。
だがズバ抜けて凄いのには今のところ巡り会っていない。

40代の頃、光人社文庫を滅茶苦茶読んだ。
坂井三郎を小室直樹の本で知り、「大空のサムライ」を読んではまった。
三菱艦上零式戦闘機から、太平洋戦争の実践戦闘機の千機に移り、艦上爆撃機、環境攻撃機、重爆撃機、偵察機、水上飛行機、ついには戦艦、巡洋艦、駆逐艦、潜水艦と読み進めていった。
当時は羽田空港の本屋にこの文庫が充実していて、出張のたびに仕入れたものだ。
その熱が5年以上は続いたので100冊以上は線着物を読み、ラバウルのことがやけに詳しくなった。
何処ににどの搭乗員が居るかまでわかったくらいだから、完全に頭の中は戦争状態であった。

今回、中島飛行機に興味を持って調べている。
栄、誉エンジンのことは、特に興味深い。
まあ、前にも零戦の素晴らしさと、問題点いついて書いたが、他のものも同様だなあと思う。
この日本人の工夫の素晴らしさと、閉鎖的な問題は、日本人が持っている美点と欠点だが、今の言葉だと「ガラパゴス化」と上手い表現がある。
複雑化しすぎるところを単純化して現実にあわせる思考パターンが有れば、世界に大いに役立つことが出来る。
つい素晴らしさにうっとりしてしまうが、簡素化する道を探ることのほうが大切だ。
コメント
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