

海外ヴァイオリニストのコンサート、灯火管制下の結婚式、未知のカクテルを編み出すバーテンダー…“會舘の人々”が織り成すドラマが、読者の心に灯をともす。大正十一年、丸の内に誕生した国際社交場・東京會舘。“建物の記憶”が今、甦る。激動の時代を生きた人々を描く。直木賞作家の傑作長編小説!
プロローグ
第一章 クライスラーの演奏会 大正12年 (1923年) 5月4日
第二章 最後のお客様 昭和15年 (1940年) 11月30日
第三章 灯火管制の下で 昭和19年 (1944年) 5月20日
第四章 グッドモーニング、フィズ 昭和24年 (1949年) 4月17日
第五章 しあわせな味の記憶 昭和39年 (1964年) 12月20日


緊張で肩を震わす舞台女優、東日本大震災の日、直木賞受賞を知らされた青年…優しさと慈しみに満ちた物語は、ついに終章へ。
第六章 金環のお祝い 昭和51年 (1976年) 1月18日
第七章 星と虎の夕べ 昭和52年 (1977年) 12月24日
第八章 あの日の一夜に寄せて 平成23年 (2011年) 3月11日
第九章 煉瓦の壁を背に 平成24年 (2012年) 7月17日
第十章 また会う春まで 平成27年 (2015年) 1月31日








とても読みやすく、さくさく読めた。
第四章のアメリカン・クラブ・オブ・トーキョーのマネージャー ラフェンスバーガーのフェアな人柄に感動した。
第五章では東京會舘のクッキーのなぜ?が・・・
当時は外食はそれなりの会社員や紳士のもの、家で待つ家族のために・・・
下 新館 は感動するお話がたっぷり
それぞれの思い出の中の思いが・・・
第七章には越路吹雪が・・・
大昔OL時代にお着物で出社した先輩がいて、新入りだった私は、どうしたんですか?

周りの方は、あ!今日なのね?
今日ってなんですか?何かあるんですか?ねぇねぇ・・・
日生劇場の日
なんですか?日生劇場の日って・・・
なんてことがあったなぁ~って思い出した。
第八章は大震災のときの東京會舘の神対応・・・JRは早々と追い出したっけね。
第九章
プロローグから・・・直木賞をとった作家の話
このお話がとてもよかった。
東京會舘のスタッフの方はいい方たちばかりなのですね。
かつてお堀が見える場所でお茶したことはある。
いい思い出だか何だかな思い出だけれど、確かにある。
また会う日まで・・・
その時にはぜひ行ってみたい。まずはクッキーを食べよう、そして明治村にある大シャンデリアを見に行こう。といっても明治村のどこにあるのだろうか・・・?
