第10回
『引き裂かれた愛』
安政五年。
龍馬は2度目の江戸剣術修行を終えた。
定吉から北辰一刀流の目録を受け取る。
「私はあなたのことをお慕い申し上げておりました。」
佐那から告白される龍馬だったが、
龍馬は土佐に大事なものを置いているから
帰らなければならないと。
「それが、あなたの道なのですか?」
「はい。」
「あなたと剣を交えた日々は、
それは楽しゅうございました。
お元気で。」
龍馬が去った後、ひとり泣く佐那。
土佐に戻った龍馬は加尾にプロポーズ。
「加尾、わしはもう、何処にも行かん。
おまんの側におるきに。
わしの女房になってくれんか。」
頷く加尾。
その頃、吉田東洋が土佐藩の改革を始めた。
東洋によって執政から追い出された
柴田備後の元に武市が行く。
柴田から提案されたのは、
京で攘夷派である三条実美に近付くこと。
三条実美の兄嫁である恒姫は土佐の藩主の妹。
恒姫のお付き掛かりとして女を送り込み、
隠密として働かせると。
その話を武市から聞いた収二郎は加尾をと言う。
しかし加尾は龍馬と結婚しようと思っているため抵抗。
それを収二郎は許さなかった。
加尾は飛び出し龍馬の元へ。
話を聞き、龍馬は武市の元へ行く。
「わしは長い物に巻かれる生き方はしとうない。
世の中がどう変わろうが大事なもんは、
命を賭けて守るがです。
この剣にそう誓こうたがです!!」
龍馬は加尾の元へ戻り、加尾を守ると。
明日、いつもの神社で待っていると伝える。
武市は柴田のところへ赴き、
加尾では荷が重いから他の女性を探すと言うも、
既に柴田により京へ加尾のことが伝えられていた。
そんなことをしたら、誰かが責任を取らねばならぬと
柴田に言われる武市。
加尾が龍馬に会いに行こうと家を出ると、
そこには収二郎と武市がいた。
収二郎は加尾の前に正座し刀を置く。
龍馬と一緒になると言うなら腹を斬ると。
加尾は承諾するしかなかった。
長次郎から加尾のことを聞いた龍馬は、
柴田の家へ向かった。
「加尾、行くな!!」
必死に叫ぶ龍馬だったが、
武市が加尾が自分で決めたと言う。
加尾の名前を叫び、泣き崩れる龍馬。
力づくで止めに行こうとする龍馬に声をかける乙女。
自分も悔しいけど、
加尾が決めたのなら仕方がないと。
加尾からの文を龍馬に渡す乙女。
文をもらい加尾に会いに行った龍馬。
わしは何処にも行かんと言ったのにと龍馬。
龍馬には自分に出来なかった生き方をして欲しいと、
大きいものを見つけて下さいと加尾。
加尾が可哀想だったよ~。
武市め~!!
収二郎もだけど。
あの2人のせいだわね。
武市は攘夷に向かってどんどん進んで行きますね。
龍馬との溝は深まるばかり・・・
そういえば、弥太郎のこと書かなかったけど、
牢から出て随分小奇麗になりましたね~(笑)
商売の才能を買われて長崎に行っちゃいました。
凄いな、弥太郎。
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#07
『最終決戦の時!!
テロ首謀者の真相と正体!?
遂に迎えた終焉』
「お前がホーネット。」
「初めまして、ファルコン。」
心停止したJを蘇生させようとする倉野たち。
ホタルが教授を狙い、それを止める響。
響に銃を向けるホタル。
そこへ加納が入って来て、
ホタルは逃げて行った。
響は加納を狙うが、自分は味方だと
サードアイの加納だと名乗る。
藤丸と話すホーネット。
「僕が大したことはなかったって?
ファルコンの足元にも及ばない
低レベルなハッカーだったって?」
「ああ、そうだ。」
「ウケるし、超ウケるし。」
「お前のハッキングの手口を調べた。
俺の真似ばかりしている。
つまりお前は俺のコピーだ。何が可笑しい?」
「大したことないのはファルコンだよ。
熱くなっちゃって、結構若いんだね。」
教授から魔弾の射手のことを聞く加納。
テロを止めねば日本は壊滅すると言う教授。
「あなたが最後の希望。」と音弥。
テロリストはホタルから失敗の知らせを聞く。
ホーネットの正体を話す藤丸。
藤代壮太、中学生で15歳。
両親が離婚したことも突き止め、
PCの画面を見せて話し続ける。
今までの魔弾の射手のハッキングについての
証拠となるログが残っていたけど、
サードアイのメインシステムに侵入した記録はない。
あの時、完璧に負けたと思った藤丸。
でもそれはホーネットではないと。
「俺に勝ったのは誰だ?」
「僕には黙秘権がある。」
Jの心拍が戻った。
ホーネットは革命の英雄になると宣言。
同志がテロに成功するまで、
何も喋る気はないと言う。
「日本の再起動は、もうすぐそこだ。」
藤丸は今からホーネットの個人情報を
ファルコン特製のウィルスにして世界中に流すと脅す。
そのウィルスは増殖し、
どこにいてもホーネットは世界中から指名手配され、
世界中が敵になると。
それを聞き、反応するホーネット。
あおいを殺した本当の敵を教えなければ、
本当にウィルスを流すとカウントダウンセットした。
残り10秒を切り、「やめろ!」と叫ぶホーネット。
「スパイダー!!
ごめんなさい。先生。
スパイダーは僕の先生。
僕を認めてくれた。
僕なら第二のファルコンになれる、
そう言ってくれたのに。」
ネットで知り合っただけで会ったことはないらしい。
スパイダーはファルコンの知り合いで、
ずっとずっと知り合いだったらしく、
ファルコンの全てを教えてくれたそう。
Jの容体は落ち着いているが、
意識がいつ戻るかは分からないと。
放射能医学の専門医にかかれば、
少しでも生き伸びる可能性があると倉野。
でもその国際医科大学の医師に見せるとすれば、
Jがまたテロリストに狙われる。
その知らせが総理にも届く。
国際医科大学は敷村教授がいた病院。
あの事件以来、病院のセキュリティは
強固なものとなっているから、
Jを移送しようと言う南海。
萩原にそのことを伝える霧島。
あっさりOKを出す萩原。
「スパイダーより連絡が入った。
2時間後、Jが移送される。」
テロリストたちは皇帝の心臓を取り出す。
PCに向かいスパイダーのことを考える藤丸。
ログを見ているだけで、
スパイダーはホーネットより数段上のハッカーだと。
「ひょっとしたら、君以上かも。」
と言う萩原。
藤丸をファルコンと知っている人物を中心に探すことに。
もう用済みのホーネットは移送すると言われ、
「あいつは俺です。」と藤丸。
誰かと繋がりたくてハッカーになった。
そこをスパイダーにつけ込まれた。
一歩間違ったら自分もそこにいたかもしれないと。
「俺がお前の仇を討ってやる。」
藤丸はホーネットを狂わせた
スパイダーの正体を突き止め、
絶対にテロを防ぐと言うが、
その気持ちは通じない。
ファルコンはスパイダーには勝てないとホーネット。
「スパイダーは、ず~っとファルコンを見ている。
だからファルコンはスパイダーには勝てない。」
遥が八木を説得。
八木は自首する気になった。
“国家と人類に対して、
誰もができる最高の貢献とは、
子供を育てる事である
バーナード・ショウ”
音弥は響と教授と共に警察内の医務室へ。
総理は教授と45年の付き合いになると
閣僚の前で話す。
教授は萩原や藤丸に挨拶。
総理が来る前に、魔弾の射手について訊ねる。
魔弾の射手は7人のテロリストで、
レディバード、モスキート、ホタル、
ビースト、江本加奈、ホーネット、
そして最後のひとりが姿なきハッカー。
教授も正体を知らない日本人ハッカー・スパイダー。
教授の同胞3人と協力し、
日本再起動計画を計画した人物だと。
モスキート以下3名の過激派は、
戦争という手段で祖国を救おうと考えていたらしい。
教授は総統にテロ計画に加担する3名を
処刑するよう進言したが聞き入れられず、
3人は日本へと来た。
教授の掴んだ情報を公表して、
戦争などする意志のないことを明かしたいと。
総理はマヤと加納にその事件を任せ、
ファルコンの力も必要になると考え、
響をファルコンの側に置いていたらしい。
スパイダーがなぜJの殺害を指示したのか。
ツァーリボンバーの存在を魔弾の射手に知らせたのがJ。
ツァーリボンバーについて口封じをしたかったのが目的。
Jの車はあと目的地まで25分程。
時計をしきりに気にする赤石。
加納の乗った護衛の車をトラックが邪魔する。
南海に連絡を取っても返答がなく、
救急車は別の方向へ。
加納は車を見失ってしまった。
救急車の中に白煙を流し、
倉野を人質に取るテロリスト。
こっそり逃げた赤石は撃たれた。
「よくぞJを移送してくれました。」
音弥に会いに来た藤丸に銃を突きつけた響。
響は音弥を人質に取る。
「ここから私を出して。
私には、まだやらなければならないことがある。
3人の同胞テロリストを消す。
2人は折原マヤを死なせた。
仮を返してもらう。」
ここはサードアイ内だから無駄だと言う藤丸。
「魔弾の射手を率いるハッカー、
その正体を知りたくないの?」
Jはテロリストたちの元へ。
「ついに最後の砦に向かうんだ。」
音弥は廊下を窺い、響と藤丸を外に出した。
“革命は些細なことではないが、
些細なことから始まっている
アリストテレス”
レディバードが警備員を撃ち、
テロリストたちは高速増殖炉施設へ。
「ここから先はあなたの仕事です。
スパイダー。」
スパイダーがPCの画面に出て来てロック解除。
扉が開いた。
「あなたにしかスパイダーの正体は暴けない。
私は折原マヤの仇を取らなきゃならない。
あなたもスパイダーを討たなきゃならないんでしょ?」
テレビ局の電波がジャックされ、
魔弾の射手の声が流れる。
「我々は魔弾の射手。
この国に正義を取り戻すために立ちあがった。
さあ、立ち上がれ。
武器を手にした若者よ。
君たちは選ばれた。
腐った大人からこの国を守るんだ。
さあ、今こそ立ち上がれ。
今こそ立ち上がれ。
武器を手にした若者よ。
君たちは選ばれた。
腐った大人からこの国を守るんだ。
我々は革命軍である。
若者よ、革命せよ。
日本を再起動するのだ。」
その声を聞き立ち止まる八木。
響と藤丸も雑踏の中を歩いていた。
スパイダーは誰だ!!
藤丸をずっと見てたってことは、
やっぱサードアイの中にいるのか?
でも誰一人としてハッカーに見えないんだけどなぁ・・・
ブラッディ・マンデイ 全11話
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