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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

中国はアベ総理をどう考えているか

2016年01月27日 11時19分13秒 | えいこう語る

 

戦争を放棄した国に生まれ、世界に胸を張ることが出来ることを喜んでいた。だが、再登場したアベ総理、まるで創価学会に入信したのではと疑われるほどの、思想強化の変身ぶりをみせている。思想を共有する公明党とタッグを組み、あっという間に戦争が出来る国へと、変身させてしまった。日本文化の恩師的存在の隣国中国を仮想敵国とし、国民の不安感を利用して「安保関連法案」を成立させてしまったのだ。まるで「風林火山」の如き戦法は、国民の根強い支持も受けているようだ。

さて、恩を徒で返そうとしている日本の総理を、中国はどう分析しているか、ちょっと探ってみることにする。とはいっても、中国の歴史に疎い私なので、孔子先生に頼るとしたい。孔子の弟子の中で、政治と経済に強い子貢が、孔子に尋ねた中から、中国がアベ総理をどう分析しているかを、考えてみたい。

子貢問政。子曰、足食足兵・・・から始まる一節だ。子貢が孔子に政治の秘訣を問う。食べ物をじゅうぶんにしてやることが一番大事だ。その次は兵、つまり武器を十分蓄えること。第三は民がみな政治家を信用してついてくることだ。子貢が問いただす。三つのことを全部やるのは難しい。やむを得ない場合、この三つのうちどれを捨てたらいいか。孔子は武器を捨てればいいという。それでも大変なら、二つのうちどれを捨てたらいいかと子貢は尋ねる。食料を捨てればよい。食べ物を捨てれば人間は死ぬではないかというかもしれぬ。しかし、昔から死というものは、人間の免れえぬものだから、やむを得なければ食料を度外視してもよいだろう。政治にとって信頼しうるということが一番大事で、これを失えば国の政治は成り立たないと、孔子はおっしゃった。

日本は食べものが豊富で、賞味期限という決まりがある。だが、廃棄ばかりしているわりには、廃棄したものも売っているという、信頼できない国柄だ。戦争を放棄したのに軍事強化し、武器を製造し、海外でも戦う姿勢を示している。人民の信頼が一番大切というが、アベ総理の閣僚は、大臣室で賄賂を受け取っているという。まるで江戸時代の悪代官のような閣僚がいまだにいるようだ。さらにアベ総理自身も、数多の憲法学者に憲法解釈が間違っていると指摘されている。自国の憲法を正しく理解しない総理は、孔子が言うように、国としては体を成していないのではないか。多分、北朝鮮のトップと同様のレベルの政治感覚ではないかと、中国側はそう判断しているのではないだろうか。

だが、現在の中国のトップは、孔子から見たらどう思われているだろうか。爆買いをする民がいると思えば、食料に瀕する民もいる。少しでも政府批判をすれば、拘束はされる。軍事力を巨大化し海に基地を作り、領土を勝手に拡大し、勝手気ままに大国と虚勢を張る。これでは人民の信頼など程遠い。この二人の主導者は、私が言った最もポピューラーな言葉を思い出してほしいものだと、孔子も呆れ返った。

それは「温故而知新」だ。過去の歴史、伝統をもう一度考え直して、現在に生かす新しい意味を知る、それが指導者というものだよ。というわけで、孔子から見た現在の周辺の指導者たちは、君子に与えしない人物がいるので、やたら極東の平和が脅かされているということになる。

実行力があるというのは、総理の資質の最も必要なものだ。だが、アベ総理の憲法解釈が間違っているというのは、国民の最大の不幸だ。7月の参議院選には、さらに勢力を増し、間違った憲法解釈で憲法改正をするという目論見だ。最後だが、孔子の教えを理解できないアベ総理に、孔子はこんな短いメッセージを贈ってくれた。

「子曰、君子不器」。立派な総理というものは、単なる政治屋であってはいけないと。論語は平凡のようなものもあるが、一見平凡そうな言葉をよく噛みしめると、深い味が出てくるもののようだ。