函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

減り張りがない

2016年01月18日 11時04分35秒 | えいこう語る

 

最近、私の問題意識が希薄になっている。カメラで言うと焦点が定まらない、そんな感じだ。アベ総理の思うがままに世の中が流れているのに、対抗する野党が無力感を漂わせているのが最大の原因かもしれない。夏の参議院選挙で与党大敗の予測でも流れば、少しは焦点もはっきりしてくるに違いないのだが。18歳まで選挙権を認めたのに、学校では政治的な話題は避ける流れのようだという報道も、減り張りが持てない原因の一つかもしれない。

18歳は高校3年生だ。高校生の一部を囲い込むようなことではなく、高校生すべてが参加し「安保関連法案」の討論会をさせるというようなことでなければ、若者が世の中を変えようという気になれないだろう。所得の低い高齢者に3万円をばらまくという政治を、若者に討論させるとどうなるか、原発再稼働をどう考えているか、未来を構成する若者の意見を聞いてみたいものだ。もう大人の意見は代わり映えがないからだ。

とはいえ、先日の夜間スキーバス事故。あれほどの大事故にも関わらず、格安スキーバス乗り場は盛況だ。普通なら、客が激減したという報道だと思ったのだがそうではない。単なる災難で、自分には降りかからないだろうという思いの強い国民が、増えてきたように感じる。こんな状態なら福島の原発事故を忘れ、再稼働は当たり前という気分になっていないかとふと思ったりもする。

北海道唯一の原発がある泊村の、村長選挙の結果が出た。村なので投票率は87,31%と高い。662VS594票で、現職が3選を果たした。村社会ゆえ相当熾烈な戦いだったというのは推測できる。だが、どちらも原発再稼働容認派だという。そうなれば、当然現職が実績面で有利なはずだが、僅差だ。村が色分けされた選挙だったに違いない。こんな村には住みたくないものだと思ったら、無効票が17もあったという。私はこの票が、無効ではなく良心票だと思いたい。なんだかホッとした17票の重みだ。

さて、沖縄の宜野湾市選挙だ。普天間米軍基地を辺野古に移設するのが争点だ。現職で自公推薦の佐喜真さんを勝たせるため、政府はディズニーリゾートの誘致計画を持ちだした。対抗馬は辺野古基地反対の翁長知事知事が推薦する志村さんだ。現職の「普天間基地の危険性除去」と「ディズニー誘致」の二本のニンジンは効果が大だろう。対抗馬はどんな作戦を立てるのだろうか。沖縄からの米軍基地撤去のため「安保関連法案廃止」を打ち出し「アベ政権打倒」の二本柱で対抗してはいかがかと思う。「基地問題は大事だが選挙のたび住民が分断される。それが悲しい」という住民の声に答えるためにも。

南に下ったと思ったが、また北上する。4月の札幌の衆議院補欠選挙は、亡くなった町村さんの後継者和田さん(自公推薦)を、ムネオさん(新党・大地)が応援する。

長女が民主党衆議院議員のムネオさん、大勝負に出たものだ。かつては民主王国と呼ばれた北海道、対抗馬に池田さんという女性候補を出す。この候補を前札幌市長の上田さんが結成した「戦争させない北海道をつくる市民の会」が支援を決めた

。この補選は「安保関連法案」が争点になっているので、ムネオさんをアベ総理が抱き込んだのだ。ぜひ「ストップ・アベ」の旋風を北海道から起こしてもらいたい。

戦後71年の今年、沖縄と北海道から真の民主主義の戦いを起こしてもらいたいものだ。そうなれば、私のブログにも減り張りが出て来るに違いない。