函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

狙われる北海道

2016年01月20日 11時13分17秒 | えいこう語る

 

高齢者を狙う特殊詐欺が北海道で横行している。犯人は本州からやって来るという、遠隔地詐欺だ。我が函館市も、犯罪の検挙率が悪いと、市民に思われている。私の隣町でも、2年程前、数千万円を奪われた事件があるが、すぐ捕まると思ったが、すでに迷宮入りの様相だ。北海道の歴史は、開拓のためある地方から、集団で移住してきた地域が多い。仲間意識が高いので、鍵などかけないで家を開ける。顔見知りが多く、地域は犯罪が少ないという安心感もある。だが、そんな安心感も警察にもあり、検挙率の低さにつながっているのではないかとも思う。

そうなれば警察の組織自体のタガも自然に緩んでくる。警察の不正経理事件が明るみに出たのは、北海道警察からだ。それも、警察内部からの告発により発覚したのだ。つまり、自浄能力が欠けている組織なら、犯罪の検挙率など期待できないということになる。そんな北海道だから、本州からの特殊詐欺集団に狙われるのかもしれないなどと考えてしまう。

北海道が狙われやすい大地なのではないかと考えたのは、特殊詐欺事件ばかりではない。十勝管内大樹町にJAKA(宇宙航空研究開発機構)の実験施設があるというのはずいぶん前から知っていた。いずれは北海道から宇宙に向かって、夢のあるロケットが飛び立つぐらいに考えていた。だが、アベ内閣が武器輸出三原則を廃止してから、考え方が一変した。ロケットの製造・販売は、軍を持つ国家にであれば、武器として使用されるのではないかと考えられるからだ。

大樹町にあるロケット製造会社、インターステラテクノロジズは、旧ライブドアの堀江貴文社長が設立した会社だ。その会社と、あのロッキード事件の丸紅が業務提携したという。気象を観測したり衛星写真を撮ったり出来る、小型ロケットの開発をめざすという。だが丸紅は米国の衛星製造会社の販売代理店だ。昨年の売上高も50億円と過去最高という。ロケットの平和利用という名の下の、日米武器製造ラインの確立ではないだろうか。地球上で儲かる産業は、軍事産業だ。ホリエモンも儲けを重視したため、ムショ暮らしを強いられた。彼は「平和」というコンセプトで、世界一の金持ちになることを、塀の中で決心したのでないだろうか。

我が国の総理が唱える「積極的平和主義」を、ホリエモンは「平和を目的とし、積極的に儲けること」と解釈したに違いない。それには、人を信じるフロンティア精神旺盛な北の大地が最適であると判断したに違いない。その十勝はアベ総理に北海道の未来を託された、ムネオさんの地盤だ。ムネオさんとホリエモンは同じ釜の飯を食った同士だ。少し記憶を遡れば、ホリエモンは自民党から国政に挑戦したことがある。その時体型が似通っていたことから「私とホリエモンは兄弟だ」と迷言を吐いたのが、当時の幹事長タケベさんだ。タケベさんの地盤も十勝の隣だ。今は息子さんが地盤を受け継いでいる。

軍事産業による大儲けという磁場に引かれ「官・産・学・軍」共同体が、十勝の野に集結しているのではないだろうか。十勝とは「十戦十勝」という意味ではないかと、あらぬ想像までしてしまう。大樹町という名も「大きな樹」とは、アイヌ語で、天に飛び立つ存在、つまりロケットを意味するのではないかと、これまたあらぬ連想もしたくなるというものだ。

北海道のキャッチフレーズ「試される大地・北海道」を、はるみ知事は嫌いらしく、今新たなものを制作しようとしている。今度のキャッチフレーズは「未来を拓く大地・北海道」ではないかと、密かにはるみ知事の心を私は読んでいる。それは「官・産・学・軍」の共同による、日本の未来がこの大地に集結するという意味を含んでいるのだ。

昨夜からの暴風雪で、今日も道東方面は荒れ狂っている。そこにホリエモンと丸紅のロケット共同開発のニュースだ。私の心も太平洋と同様、乱れに乱れてしまったようだ。