函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

人のふり見て

2016年01月09日 12時52分56秒 | えいこう語る

 

8日の国会をテレビで観ていたが、アベ総理は日本語を混乱させている張本人ではないかと思う。自分の主張は正しくて、反論する者はすべて間違っているという考えだ。だが、一国を預かっている総理は、相当な責任を持っている。それに野党の議員が反対を唱えても、責任の度合いからいえば、責任の多い総理の方に分があると考えるのが、一般国民だ。「何も実行しない者ほど、勝手なことを言う」というのが世間一般の考え方だからだ。そんな日本人の潜在意識が、アベ総理の高支持率なのだろう。

あべ総理は、そんな日本人気質を後ろ盾に、自分に反対する者は国賊に違いないというような自信で、正確と思われない日本語を、銃弾のように口撃に使っている。憲法学者ばかりでなく日本語学者、倫理学、心理学など多様な専門家に、アベ総理の点数をつけてもらいたいものだ。戦後71年目の我が国の総理が、果たしてどんな点数なのか、国民としては興味津々だ。そんなことを考えながら、テレビの国会討論を観戦し、決して正しい日本語とは思われない、野次を飛ばしている私だ。

国会討論を観戦してから、昨日は函館市町会連合会の新年会に出席した。開会にあたり来賓の挨拶がある。私たちの衆議院選挙区は、民主党が議席を占めたが比例で自民が復活し、2名の議員を有するので、二人が出席し挨拶をする。二人は共に大間原発反対を唱えているが、市町連が大間原発反対運動に動き出しているので、自民党議員のほうが雰囲気的には分が悪い感じになる。民主の議員が到着しているが、自民議員が欠席だという。今年は参議院選挙があり、もしかして衆参同時とも言われている。新年会に欠席とは自民ピンチの雰囲気だ。

今日の本会議終了後、自民党は北朝鮮の水爆実験に対し、制裁決議をするため函館に戻ってこれないので、挨拶文を送ってきたのだ。今のアべ政権には全く反応を示さない私が、代読を買って出た。自民党といえど、地元のために頑張っている代議士だ。市町連総務部長の私なら、壇上で読み上げても失礼ないだろうと考えたからだ。個人的には相当以前から知り合いの民主党議員に、今日は私が自民党議員の代わりに挨拶させてもらいますと告げると「えっつ!」と、驚いていた。野党が共闘を組めないでいるのを、叱咤激励するための、新年初の、私のビック・ジョークだ。

民主議員に続き、私が自民議員の代読で壇上に立つ。「本日は00議員に乗り移って、新年のご挨拶を申し述べさせていただきます」。文面通り読んだのだが、普通の代読にようにただ読むというわけではなく、本人の気持ちになったつもりで代読したのだ。内容は、北朝鮮のような無謀国家もあるので、万全の備えをするのが、政権与党しての努めだ。大間原発には引き続き反対したいという内容だ。壇上に立ち自民党議員になったつもりで話すと、もっと強く国家防衛について主張したい、などと考えてしまう自分がいる。人間はその立場になると、それにふさわしい言動をしてしまうのではないか。思想転向は環境により以外と簡単に起きやすいのではないかと実感した、夢ではなく、自民党議員になった気分を実際に味わった昨日でした。

席に戻ると「総務部長は自民党だったのですか」という、会長もいた。自民議員の地元秘書もお礼の挨拶に来た。私は周囲から革新系だと思われているに違いないが、昨日のパフォーマンスで、保守系かもしれないと思った会長さんも居たに違いない。普段、町会連合会は、政治色の強いものは扱わないというのに反発し、世の中全て政治で動いているので、政治を語り合えることが普通であるという町会にしなければならないと、主張する私だ。でも今回の出来事で、政党に偏らないタイプだと思われたのではないかと自画自賛している。

世界情勢が変動して、第3次大戦の様相を呈している。自分の考えも変わってくるに違いない。アベ総理だって、1次内閣の時から完全に変身した。私は今後アベ総理を私自身の反面教師として、様々なことを学び取っていきたいと思う。そんなことを感じた、昨日の終日でした。