鬼平や竹鶴~私のお気に入り~

60代前半のオヤジがお気に入りを書いています。

お気に入りその352~竹鶴政孝141

2008-12-22 13:30:34 | 竹鶴
今回のお気に入りは竹鶴政孝パート141、対談記事です。

竹鶴政孝の対談記事を2つ読みました。
今まで政孝に関する文章は自著・ノンフィクション・小説といろいろ読みましたが、新たなジャンルとしてはまりそうです。
何といっても対談記事というのは活字とはいえ人間・政孝を強く感じる臨場感があります。
腕の良い記者にかかるとTVをみている感覚さえあります。
他にないか探そうと思います。

①岡本太郎との対談(昭和34年週刊朝日)

  岡本はブランデーに詳しいが、最近味わいで銘柄がわからなくなったと嘆いている。
  本人は自分に原因があるように思っていたようだが、政孝は次のように説明している。
  大戦の影響でブランデーもウイスキーも良い原酒が不足している。
  そのためどちらも以前からみて味わいが格段に落ちている。
  その点、ニッカは軍や駐留軍に守られ良い原酒が豊富にある。
  
  時代を感じさせるやりとりです。

②大宅壮一との対談(昭和43年週刊文春)

  貯蔵している樽ひと樽がいくらになるか?という問いに対して・・・。
  てっきり「ひと樽いくらですワ」と豪快に言い放つのかと思いきや、紙と鉛筆を用意させ計算しながら順序だてて説明していきます。
  そうでした。彼は根っからの技術者でした。
  最終的にひと樽すべてを1000円のブラックニッカにすると1125万円になるとのこと。
  昭和43年の1125万円って、今なら5000万円くらいでしょうか? もっと上ですかね?
  いずれにしてもすごい金額です。
コメント
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