「海猿」でソツのない演出力を示した羽住英一郎監督は、このギャグマンガの映画化でも必要以上のおふざけはナシにして地道にストーリーを追っている・・・・というか、実写版ではそういうアプローチしか出来ないであろう。ヘタに原作通りの悪ノリを“そのまま”映像化しようとすると絶対失敗する。映画と漫画とはメディアとして完全に別物なのだ。
それを承知していれば、多少ギャグが上滑りしてメチャクチャ度がイマイチでも、あまり腹も立たない。それどころか、よく健闘したと思う。舞台を地方(三重県)に持ってきたのも正解で、これを首都圏で撮ったら嘘くささが全開だ。CGの使い方が控えめなのも良い。
玉山鉄二はとても高校生には見えないが、パワーと演技力とヤケクソで乗り切っており、見事に型破りな主人公像を実体化。校長(藤岡弘、)や野球部監督(田中直樹)など、脇のキャラクターは万全。女子マネージャー役の堀北真希も可愛らしい。惜しむらくは他の野球部員の“熱さ”が足りないこと。何やら彼らだけ小手先の笑いに拘っているようで愉快になれない。おかげで最後のオチが決まらなくなってしまった。演技指導にはもうひとつ努力して欲しい。
お手軽映画には間違いないが、意味もなくシネマスコープで撮られていることも含めて、劇場で観る価値はあるとは思う。それにしても“透明ランナー制”には笑わせてもらった(爆)。
それを承知していれば、多少ギャグが上滑りしてメチャクチャ度がイマイチでも、あまり腹も立たない。それどころか、よく健闘したと思う。舞台を地方(三重県)に持ってきたのも正解で、これを首都圏で撮ったら嘘くささが全開だ。CGの使い方が控えめなのも良い。
玉山鉄二はとても高校生には見えないが、パワーと演技力とヤケクソで乗り切っており、見事に型破りな主人公像を実体化。校長(藤岡弘、)や野球部監督(田中直樹)など、脇のキャラクターは万全。女子マネージャー役の堀北真希も可愛らしい。惜しむらくは他の野球部員の“熱さ”が足りないこと。何やら彼らだけ小手先の笑いに拘っているようで愉快になれない。おかげで最後のオチが決まらなくなってしまった。演技指導にはもうひとつ努力して欲しい。
お手軽映画には間違いないが、意味もなくシネマスコープで撮られていることも含めて、劇場で観る価値はあるとは思う。それにしても“透明ランナー制”には笑わせてもらった(爆)。