元・副会長のCinema Days

映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

「ブルー・ストリーク」

2013-05-27 06:34:27 | 映画の感想(は行)
 (原題:Blue Streak )99年作品。お手軽アクション映画の典型なのだが、設定が面白く、キャストも好調。まあ、アラを探せばいくらでも出てくるが、この程度の作品をマジに批評してもしょうがない(笑)。

 二千万ドルの巨大ダイヤモンド“ブルー・ストリーク”が保管されていたロスアジェルスの高層ビルに泥棒が入る。ただちに警察がビルを包囲するが、賊の一人マイルズは逮捕される寸前に換気口にダイヤを隠す。数年後、出所したマイルズが隠していた宝石を回収しようと、元のビルのある場所に行ってみたら、何とそこは警察署になっていた(爆)。一計を案じた彼は警官になりすまし、署に潜り込むことに成功。しかし、ダイヤを付け狙うかつての仲間が暗躍しはじめ、事態は紛糾してくる。



 そもそもリニューアルされたセキュリティシステムが完備しているはずの新築の警察署に、一般人(しかも前科者)が簡単に入り込めるはずが無い。さらにはマイルズの“正体”に薄々気付いていながら、あえて彼と一緒に仕事をしている周りの警察官連中も噴飯物だ。

 けれども、主演のマーティン・ローレンスの口八丁手八丁と、相棒のカールソンに扮するルーク・ウィルソンとの“漫才コンビ”ぶり、そして監督レス・メイフィールドのテンポの良い演出を見せつけられると、どうでもいい気になってしまうのだから面白い。

 ギャグの振り方は万全で、終盤にはハラハラする場面もあり、退屈させない。上映時間が1時間半とコンパクトなのも良い。この後に作られたローレンスの代表作「ビッグ・ママス・ハウス」シリーズも観たくなった。
コメント
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