元・副会長のCinema Days

映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

「アモス&アンドリュー」

2008-01-24 06:33:38 | 映画の感想(あ行)
 (原題:Amos & Andrew)93年作品。人種的偏見が強い高級リゾート地に越してきた黒人の有名劇作家アンドリュー(サミュエル・L・ジャクソン)と、白人のチンピラのアモス(ニコラス・ケイジ)が巻き起こす大騒動。監督はこれがデビュー作のE・マックス・フライ。

 金持ちインテリの黒人とケチで風采の上がらない方向音痴の(笑)白人を、人種差別の激しい環境に置いたらどうなるか、という基本的にはワン・アイデアの作品ながら、けっこう楽しめた。黒人が高級住宅の中にいるだけで、強盗に間違えられ警察に通報されてしまうという理不尽さ。途中で間違いに気付いた警察署長は、罪をヨソ者の白人アモスになすりつけようとする。この設定をシリアスに描けば相当な作品になると思わせるが、本作はコメディに徹し、2人の大逆襲をおもしろおかしく描いて笑わせてくれる。特に鳴り物入りで登場する“誘拐犯人説得専門捜査官”には大爆笑。

 ほかにもアンドリューを犯人扱いする実業家夫婦のヘンタイぶりや、失敗するとすぐに涙を流す若い警官なんかも面白い。軽妙なハッピーエンドまで、退屈せずに見せきっている。ラストのクレジットのあとにもう一度オチが付くのもなかなかだ(^_^)。
コメント
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