斜視自動車評議会備忘録

実用車4台による12輪生活と気になるクルマの話題を中心に気になることをぼちぼちと

まだ規模で語るのか

2009年05月07日 | クルマ
クライスラーの今後についてです。

意外な事にビッグ3の中では一番最初に破産申請をする事になりました。
これはちょっとした政治力が働いた結果なのかもしれませんが、これは当方の妄想的見解なので、読み流してください。

今後はFIAT傘下になって再建していくようです。その際には欧州のGMもひとくくりになるみたいですから、世の中は分らないものです。

この件に関して、まだ3社の生産台数を単純に合算して、「世界○位の規模になります。」というニュース解説を聞くとがっかりしてしまいます。

当方の記憶が正しければ、約10年前にクライスラーはダイムラーと勝ち組同士で提携し、400万台クラブや21世紀を迎えるにあたっての自動車業界再編の模範例として取り上げられていたはずです。
数合わせのように規模を確保した結果はどうだったのでしょうか。。
その後の10年間の経緯は皆さんもご存知の事なのでここにはかある必要は無いと思います。
自動車の文化等々を言うつもりはありませんが、企業風土というのはあるでしょうから、その摺り合わせはとても大変な事なんだとろうと思います。
提携して数を合わせることで400万台になればいいような雰囲気があったのは事実です。
自動車業界再編後の日本ではトヨタの存続も微妙で、ルノー・日産しか残らないのではないのかといった、論調も当時はまかり通りました。

結果としては、企業提携において、1+1=2ではないことを知らしめていっただけのようでした。

ダイムラーと提携した頃、自動車業界再編の勝ち組的に称えていた、経済評論家さんや経済学者さんに今日の総括を伺いたいものです。
立場を利用してインサイダーギリギリの事でひと財産を築いたとしたら、最低な輩ですね。

補足
個人的な心情としては、ホンダにはがんばってっ欲しいですね。
商品として通用するハイブリッド車を出しているし、ディーゼルも一定の開発を続けているし、燃料電池車もリースを開始している。
約10年前には今後は独立資本や民族資本に拘らず、何処かと早急に提携すべきだと強く言われていたしね。