斜視自動車評議会備忘録

実用車4台による12輪生活と気になるクルマの話題を中心に気になることをぼちぼちと

LASER1G-EUからBEAMS VVT-I 1G-FEまで 2

2006年06月03日 | クルマ
おそらく多くの人が乗った事のある直列6気筒エンジンだと思います。

自動車税制度が変わるまではクラウンだって主力エンジンでした。
セルシオ登場前のトヨタの高級車には必ず載っていたエンジンでしたから。
ハイソカーブームからバブルの追い風に乗って売れに売れたマークⅡシリーズ(GX71・GX81)なんかじゃこれ以外のエンジンが載ったモデルの方が少数ですからね。
80系は税制の改定に合わせてマイチェンしたので、1JZ(直6,2.5リッター)はそれなりに数があるかな。4S-F、7M-G、2L-Tは少ないだろうけど‥
低速トルクはありませんがスムーズに高回転まで回り、それに追従するようにパワーも付いてくる。

バブル期にマークⅡが売れたのはキャバレーチックな高級感だけではなく、妙に説得力のあるフィーリングを持った1Gエンジンの魅力も手伝っていたと思います。
トヨタの4発エンジンである13T、20R、1Sあたりから乗り換えると“シルキーシックス”といいたくなるような滑らかさを持ち、前モデルの直6であるM型から乗り換えるとコンパクト化によるノーズの軽さを体験できます。(演出がとても上手だったという声も‥)

1Gって実は2リッターしか存在しないのです。
おそらくライバルであるRBシリーズは2リッターから3リッターモデルまでありますが、1Gは2リッター専用設計です。
拘った結果ではなく、ガス規制明けに合わせて軽量・コンパクトを身上に開発されたからでしょう。シリンダーの肉厚はギリギリで、排気量アップには対応が不可能でした。
2リッターで最高の性能を発揮するように開発された1Gエンジン。税制が変わらなければ、トヨタの戦略は成功だったのでしょう。

当分先になると思いますが、密かにコロナの次は1Gの載ったマークⅡ辺りも狙っています。(GX100後期の5MTが理想)

補足
一般にNAの1Gを積んだモデルがそのシリーズの中で一番バランスがいいことが多いのです。
軽めのエンジンが功を奏し、フロントヘビーにならず、パワー・燃費・フィーリングそして、ハンドリングも満足のいくものです。
瓢箪から駒なのかもしれませんが、一番売れる車が一番完成度が高かったのです。
縁あってGX100型チェイサーツアラー(VVT-Iの最終型で5MT)に乗りました。
ショボイというかハッタリグレードなハズですが、一般道を流すだけなら充分ですね。
決して速いクルマでは有りません(どっちかというと遅いクルマ)が、直6のFR車を動かしているということが明確に分かる、面白いクルマでした。