斜視自動車評議会備忘録

実用車4台による12輪生活と気になるクルマの話題を中心に気になることをぼちぼちと

LASER1G-EUからBEAMS VVT-I 1G-FEまで 1

2006年06月02日 | クルマ
トヨタの直列6気筒2リッターエンジンである、“1G”シリーズのことです。

当方の好きなエンジンのひとつです。
小排気量の直6らしいとても軽快な回り方が好きです。(絶対的な力はありませんが、エンジンを回してクルマを走らせている感覚が好きです。)

1980年にデビューしたGX50系クレスタに合わせて登場した、その後のトヨタの直列6気筒の代表格になったエンジンです。
口の悪い人に言わせれば、「型が緩くなるまで鋳ぬかれたエンジン。」でもあります。
デビューから26年が経ちましたが、実はまだ新車で購入可能なエンジンでもあります。
遂に1車種になってしまったようですが、マークⅡブリットに搭載されています
当初はOHC2バルブのみのラインアップでしたが、80年代のパワーウォーズに合わせて4バルブのツインカムエンジン(1G-GEU型)が追加されたのを皮切りに、様々なハイパワーモデルが追加されました。
偶然なのか狙ったのかは知りませんが、当時でも神格化ていたニッサンのS20型(ハコスカGT-Rとかに載っていたエンジン)と同じ構成で、同じ出力を手に入れました。(質は違うけどね)

そしてシリーズ最高出力を誇ったのはハイソカー・ブームに一世を風靡した、ツインターボエンジンである1G-GTE(U)です。

このような花形モデルの追加ばかりではなく、実用モデルも地味ながら改良が続けられてきました。
中でも大きな変更は2回
1回目は1988年のGX81型マークⅡシリーズのモデルチェンジと合わせて登場した、コンパクトなDOHCヘッド(ハイメカツインカム)を持つ、1G-FE型の登場です。
そして2回目は1998年のGX100型マークⅡシリーズのマイナーチェンジに合わせて登場した、可変バルブタイミングシステムであるVVT-iの採用された1G-FE型の登場です。
2回目の大きな改良をうけた1G-FEはついにカタログスペックでは、初期の1G-GEUと肩を並べる160psモデルとなりました。(グロス表記とネット表記なので、実際は1G-FEのほうが力強い)

マークⅡシリーズと時を同じく登場・進化していった1Gシリーズ。
マークⅡの生産終了に合わせるかのように表舞台から降り、現在ひっそりラインアップに残っているクルマもマークⅡのステーションワゴンというのも感慨深いものです。

長くなりそうなので、紹介編のみで終わり。

補足
じつはパワーとトルクの一番バランスのいい1G系エンジンはスーパーチャージャー版の1G-GZEらしいです。(当方は未体験です)
OHCとDOHC、ターボとスーパーチャージャーありとあらゆるバージョンがあったとても贅沢なエンジンです。
今後こんなエンジンは出ることはないでしょうね。
2リッターに拘る必要がある時代だったからこそ生まれたエンジンでしょう。