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今年は、小田急線・新百合ヶ丘駅前の麻生市民館に会場を移しての開催。
約8年前に、主催団体の「川崎ハーモニカ協会」内での透明な会運営についての話し合いは不調に終わり、結果、川崎市内や周辺地域で活動する主だった複音ハーモニカ等の団体・愛好家は已む無く脱会せざる得ず、新たに別な組織として「川崎ハーモニカ協議会」を結成せざるを得なかったと聞き及ぶ。
従って、今日の演奏会にも、地元の脱会クラブ・愛好家が出演しておらず「川崎」とは名ばかりの「川崎で開催する」ハーモニカ演奏会となってしまった感。 従って、やゝ拍子抜けだった。
逆に、「川崎発の全国規模の」と言わんばかりに国内あちらこちら、東京都、福岡、千葉、山梨県等々、の愛好家・団体を集めての苦肉の企画の様子が窺えた。 また、協会々長の手の入ったクロマティックハーモニカ教室・団体グループの合奏とそこに所属の生徒さんの独奏がプログラムの大勢を占め、さながら会長の会長による会長の為のクロマティックハーモニカ演奏会の様相を呈していた。 会の私物化風にも見え、あまりに露骨な印象だった。
プロの演奏家が取り組むハーモニカ音楽ビジネスと、身近な楽器・ハーモニカを純粋に楽しみたいアマとの落差を感じさせる。
脱会した川崎市内とその周辺地域を主活動拠点とする多くの団体・グループ連中は、別に「かわさきハーモニカの集い」を毎年3月頃開催してきている。
もともと趣味の集まり故、円満一本化が望まれるが、組織の指導層は生活の掛ったプロ、構成会員は趣味の世界のごく普通の家庭のアマ故、思惑が違うところにありそうだ。
舞台に立って吹いて楽しみたい多くのアマにとっては、どうでも良い様な話かも知れない故、世代交代がない限り、分断は解消されないか。
しかし、それにしても問題解決を仲介出来るような優秀なハーモニカ界の御仁はおらぬか?
お付き合い願う諸先輩を拝見するに、ハーモニカに限らず、音楽、芸能や芸術の世界、いや、人間社会の組織ってこんなものなんでしょうね。 チョット寂しいですが。 と言って、私もその世界の端くれに身を置く一人なんですが。