面白そうなタイトルに惹かれ日経の企画する対談番組を50分間程見てしまった。
「労働組合は機能しているか?」というテーマで、つい先頃退任した「連合」の神津前会長とひろゆき氏の議論。
ひろゆき氏の話が、非常に判り易かった半面、神津氏の話は、何故だか判り難かった。 この2・30年間の規制改革に伴う、働き方の多様化への認識・歴史観は明快で理解出来るが、勤労者を取り巻く状況への認識やポイントになる課題の捉え方、処方箋等は、可成りズレている印象だった。
今や、700万人の勤労者しか連合傘下で組織化出来ていない点やこの20年間の取り組みに対する成果に乏しい点でのチカラ不足を否めない点、こんな御仁しか働く仲間のトップに据えられなかった労働界は、何と無駄な月日を過ごしてしまったか。 卓越したリーダーではなく、霞が関にいる様な能吏といった御仁だったので、論破出来る後継者が、なかなか出て来れなかったのでしょうか。
ひろゆき氏の明快な議論に対応出来ないこの前会長は何なのだろうと、残念な思いしか残らなかった。 経済界のリーダー達には、この様な御仁が一方のリーダーで幸いだったのだろう、と直感した。