モノなどを共有することを「シェア」すると言いますが、シェアする背景も時代とともに変化してきており、「シェアリング・エコノミー」という言葉で最近注目されている形態は、世代番号を付けて「シェア3.0」と呼ばれるようです。下記の著書を参照。
レイチェル・ボッツマン&ルー・ロジャース著(小林監修・解説、関訳)「シェア <共有>からビジネスを生みだす新戦略」、NHK出版、2010年12月発行。
「シェア1.0」は、生活のために近所のTVや電話、風呂などを利用したり、古着を兄弟で順番に着たりするなど、単純にモノなどを共有することです。モノが充分に所有できない時代の共有です。言い換えると、生活苦や貧困に対応するためになされる共有です。
「シェア2.0」は、Webを経由してネット上の情報(音楽、画像、テキストなど)を共有することです。
そして、「シェア3.0」は、ソーシャルメディアを活用して、貸し借りの相手を探すタイプの共有です。経済が発展し、物質的に豊かになり、モノ余りの時代に入って登場してきた考え方で、所有するムダの排除「脱所有」の観点からなされる共有です。
シェア3.0は、資源の有効利用ということで経済的(エコノミー)かつ環境にも有効(エコロジー)な取り組みであり、利用者にとってはムダな所有はせずに大事なものに選択・集中させる重要なステップであると言えます。
関連ブログ(“クルマに関するシェアリング”とは、2018.1.8)は、https://blog.goo.ne.jp/blspruce/e/4090c9b2895924ba9159f997613e3b12です。
関連ブログ(“シェアリングエコノミー(共有型経済)”とは、2015.10.10)は、https://blog.goo.ne.jp/blspruce/e/bcaa107c8bf3dccea0bc619213ad4587です。