“ジオフェンシング（GeoFencing）”とは

ジオフェンシングは、地図上に柵（フェンス）を築く、という意味ですが、地図上にバーチャルなフェンスを設置し、そこに友達や自分が入ったりあるいはそこから出たりした時に、予め決められた処理が自動的に行われる技術を指しています。

スマートフォンなどのモバイル端末が持つ位置情報と連携させてマーケティングなどへ活用するなど注目を集めつつあります。

例えば、店舗を中心として半径1kmのところにフェンスを築いておいて、その円の中に特定のアプリを実行させている人が入った時クーポンを配信するように設定しておくと、自分の店に近付いた人にクーポンを自動的に配信できます。無作為にクーポンを配信するよりも効率よく集客できるということです。O2O（オンラインtoオフライン）のひとつとも考えられます。

アパレル製造販売のジーユーでは、2012年10月より、当該社が提供しているアプリ「ジーユー」に、この技術を取り入れ、店舗の半径1km以内に存在するアプリ利用者にお買い得商品を案内しているようです。

また、行動範囲として定めたフェンスから外に子供が出た時、自動的に親にメールが届くといった活用も考えられます。

なお、常に位置情報をonにしておかなくてはならないため、端末の電池が消耗しやすいという課題もあるようです。