“非機能要求”とは

システムの開発を依頼する顧客がシステム開発会社に対して行う要求には、顧客の業務に直接関係するものとそうでないものがあります。

前者が「機能要求」と呼ばれるのに対し、後者は「非機能要求」と呼ばれます。即ち、後者は業務に直結しないシステムそれ自体の品質に対する要求で、システムのレスポンス時間、故障発生時の復旧時間、システムの拡張性などがあります。

機能要求と異なり非機能要求は技術にかかわる要素が多く顧客から的確に伝わりにくく認識のずれによるトラブルなどが問題となっているようです。開発をやり直さざるを得なかったり、顧客の負担増が発生したりなどが起こっているようです。

この問題への対応として、今年の2月にはNTTデータなどのシステム開発会社6社（他に、富士通、NEC、日立製作所、三菱電機インフォメーションシステムズ、OKI）が、業務に直結しない信頼性や拡張性などの品質について「見える化」するためのガイドラインを作成したようです。