気になるキーワードや製品のコレクション(IT編)

メルマガ、新聞、雑誌などに登場する(増田悦夫の)気になるキーワード、製品を取り上げ、ITの進展をフォローします。

“BABOK”とは

2010-04-06 23:00:20 | Weblog
これは、Business Analysis Body of Knowledgeの略です。ビジネス分析(BA:Business Analysis)に関する知識体系を整理したもので、顧客ニーズの特定から要件定義、伝達および解決方法の評価などを行うための主要な知識が汎用的な形で体系的に整理されています。

システム開発ではその構想や要件定義などプロジェクトの上流工程におけるアーキテクチャをきちんと作り上げることが重要であるとされ、そのアーキテクチャを作り上げるための知識体系がBABOKとのことです。

1987年にPMI(Project Management Institute)」によってプロジェクトマネジメントの知識体系「PMBOK(Project Management Body of Knowledge)」が公開されましたが、BABOKはそれに続くものとして注目されています。

BABOKは非営利団体のIIBA(International Institute of Business Analysis)によって作成されています。サイトは、http://www.theiiba.org/AM/Template.cfm?Section=Body_of_Knowledge、です。2009年12月にビジネスアナリシス知識体系ガイド Version2.0の日本語版が公開されました。

BABOKでは、以下の7つの知識エリア(knowledge area)」が定義されています。
(1)ビジネス分析の計画とモニタリング(Business Analysis Planning and Monitoring)
(2)要求の管理と伝達(Requirements Management and Communication)
(3)エンタープライズ分析(Enterprise Analysis)
(4)要求の引き出し(Elicitation)
(5)要求の分析(Requirements Analysis)
(6)ソリューションの評価と妥当性確認(Solution Assesment and Validation)
(7)コンピテンシ(Underlying Competencies)

さらに、各知識エリアごとに、タスク(ビジネス分析の作業)、テクニック(タスクの実行方法)、インプット(タスクを開始するために必要な情報)/アウトプット(タスクの結果)などが記述されているようです。

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