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気になるキーワードや製品のコレクション(IT編)

メルマガ、新聞、雑誌などに登場する(増田悦夫の)気になるキーワード、製品を取り上げ、ITの進展をフォローします。

“iBeacon(アップル)”とは

2014-01-02 23:04:04 | モバイル・ワイヤレス通信技術/サービス

iBeaconは、AppleのiOS 7に標準搭載された、BLE(Bluetooth Low Energy、Bluetooth省電力版)を用いる情報提供サービスです。米Appleが、NFC(Near Field Communication)の対抗馬として、導入したものです。

対応するiPhoneまたはiPadのBluetoothとアプリの位置情報サービスを有効にした状態で、iBeaconの発信機に近づくと、様々な情報がスマホやタブレット端末の方へプッシュ通知されるようになっています。Bluetoothによる接続ということで、Suicaやおサイフケータイなどのように「かざす」必要はないようです。

iBeaconは位置情報サービスの一種ですが、GPSや無線LANを利用するものよりも、利用者の位置をよりきめ細かく把握でき、GPSの電波が届かない屋内でも利用が可能で、かつ省電力であるなどが特徴のようです。

この機能は、2013年6月に開催された開発社向けカンファレンス”WWDC 2013(※)”で発表されたようです。

※ WWDCは、”Worldwide Developers Conference”の略称。Appleが主催。専用サイトは、https://developer.apple.com/wwdc/です。

使い方などの紹介ビデオが、以下のサイトにあります。
→http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=SrsHBjzt2E8
→http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=sUIqfjpInxY

iBeaconを利用したサービスは、既にサードパーティーからの提供が始まっているようで、日本でも「スポットライト」(2011年創業)が、iBeaconを利用したアプリ「スマポ」を2013年9月に提供しています。

また、「頓知ドット」(東京都渋谷区)は、「tab(タブ)」と呼ばれる写真共有アプリにiBeacon機能を使った来店検知機能を搭載しているようです。

スマホを利用した来店履歴の管理や接客支援など、小売店舗におけるiBeaconの利用が活発化しそうです。


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“楽天でんわ(フュージョン・コミュニケーションズ)”とは

2013-12-28 23:59:25 | モバイル・ワイヤレス通信技術/サービス

楽天グループの通信会社であるフュージョン・コミュニケーションズが、2013年12月5日に開始したスマートフォン(スマホ)で利用可能な格安通話サービスです。

国内のどこへかけても30秒10.5円(税込)であり、携帯大手3社の一般的なスマホ通話料(30秒21円)に対し半額となっています。初期費用や月額基本料も無料で利用でき、通話料以外に利用者の負担はありません。

楽天の会員でなくても、Web上で登録してスマホに専用アプリをインストールすれば利用できるようです。

アプリを起動して相手のスマホや固定電話に電話をかけることができます。電話を受ける相手の方には特にアプリをインストールする必要はないようです。

この通話は、ユーザ回線についてはスマホ契約会社のものを用い、中継回線をフュージョンのネットワークを利用することにより、実現されています。

楽天でんわ分の通話料金の請求はフュージョンから行われ、スマホの契約会社からは行われません。ユーザ回線は、スマホ契約会社のネットワークも利用しますが、その利用については、ユーザに見えないところで、フュージョンからスマホ契約会社へ接続料(アクセスチャージ)として支払う形となっています。

楽天グループは、通話料100円につき、楽天スーパーポイントを1ポイント付与するようにしており、楽天市場との連携を図る戦略があるようです。

ニュースリリース(2013.12.5)のサイトは、https://www.fusioncom.co.jp/news/2013/20131205.htmlです。

なお、類似のサービスとして、「G-Call」(ジーエーピー社、通話料10円/30秒)や「050Plus」(NTTコミュニケーションズ、16.8円/分・携帯、8.4円/3分・固定電話、基本料もあり)があります。


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“OCNモバイルONE(NTTコミュニケーションズ)”とは

2013-09-04 23:32:15 | モバイル・ワイヤレス通信技術/サービス

NTTコミュニケーションズが2013年8月29日に開始した、高速通信規格"LTE(Long Term Evolution)"によりインターネットを利用できるモバイルデータ通信サービスです。NTTドコモのLTE網を利用するサービス(即ち、MVNO型のデータ通信サービス)で、従来のものをリニューアルしています。

利用可能な通信容量は、携帯電話会社の通信プランよりも制限されるようですが、インターネットをそれほど利用しない人にとっては割安とのことです。

利用者は、電話番号情報などが記録されたSIMカード(3150円)のみを購入し、それを自分のスマホやタブレットに装着することにより、利用が可能です。

業界では最安とのことですが、通信量の上限を超えると通信速度が落ちてしまいます。

ニュースリリース(2013.8.29)のサイトは、http://www.ntt.com/release/monthNEWS/detail/20130829.htmlです。


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“Toneconnect(トーンコネクト)”とは

2012-04-26 23:47:44 | モバイル・ワイヤレス通信技術/サービス

スマートフォン(以下、スマホ)向けの技術開発を手掛ける”トーンコネクト社(注:ニッポン放送が2012年2月設立、東京・渋谷)”が提供しているアプリで、電話のダイヤル音(注:プッシュホンのピッ・ポッ・パッ)を活用することにより、スマホ間などでURL情報を転送・共有することが可能です。

専用のアプリ”Toneconnect”をインストールしたスマホに、ピッ・ポッ・パッという音を伝えることによって、それを受けたスマホで特定のWebサイトを自動で開くことができるようです。

トーンコネクト社では、この技術を実現するため、ピッ・ポッ・パッという音とURLとの組み合わせの情報を顧客企業から受け取り、この情報をサーバーで一元管理しているようです。

スマホからスマホへURLを転送したい場合、まず、送り側のスマホは転送したいURLをサーバーへ送り対応する音のコード(tcode)をサーバーから受け取ります。受け取ったtcodeをスマホにインストールされた専用アプリでピッ・ポッ・パッという音に変換し、スマホのスピーカから受け取り側のスマホ(注:複数台でも可能)へ伝えます。受け取り側スマホは、これをマイク経由で専用アプリで受け取りtcodeに戻し、それをサーバーへ送ると対応するURLのサイトが開くという仕組みです。

スマホ間の転送として従来2次元コード(QRコード)の利用や赤外線通信の利用が知られていますが、それよりも手軽にかつ複数の相手に情報を転送できるとのことです。この技術を利用すると偽サイトで利用者をだますフィッシングなども防げるとのことです。

スマホ間でのURL共有の他、ラジオ番組での情報伝達や小売店の店頭でのキャンペーンなどへの利用も考えられているようです。

新会社”トーンコネクト”設立の発表(2012.3.7)のサイトは、https://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/517037.htmlです。


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