サイト閲覧者の興味・関心にマッチしたターゲティング広告の配信に”サードパーティCookie”が利用されていますが、閲覧者のプライバシー保護の観点からそれに代わるものとして、グーグルが導入に向けた検討を行っている新たな技術です。それに関する記事が2022年1月25日(現地時間)に発表されています。
グーグルは、2020年1月にサードパーティCookieの段階的な廃止を発表しており、現時点では2023年後半までに廃止する方針のようです。グーグルは、サードパーティCookieに代わる技術として2021年3月に”FLoC(Federated Learning of Cohorts)”と呼ばれる技術を発表し、トライヤルを行っていき2022年1月にはサードパーティcookieを廃止する予定でした(※)。しかしながら、プライバシー擁護派などから厳しい批判を受けたためFLoCの導入は断念し、今回のTopicsの発表に至ったようです。
※本ブログの関連記事(2021.3.17)https://blog.goo.ne.jp/blspruce/e/5ebbe182f2ef8de9507af9643a14821aを参照
Topicsは、プライバシー保護を強化した上で効果的な広告ソリューションの構築を狙いとする”プライバシー・サンドボックス”と呼ばれるグーグルの取り組みの一環で、興味・関心ベースの広告(IBA:Interest- Based Advertising)のための技術になります。
Topicsでは、ブラウザ経由での複数サイトの閲覧履歴から、週ごとに関心の高い項目(即ち、トピック)が決定され、3週間分保持されその後削除されるようです。あるサイトにアクセスした時、過去3週分のトピックの中からtopicsが選んだ最大3つのトピックがそのサイトと広告パートナーに提供されるようです。そのトピックに関連する広告が表示されるという仕組みです。
グーグルでは、Chrome向けの新たな広告としてTopicsの導入を検討するとともに、androidを搭載しているスマートフォン向けにも導入を検討していくとのことです。2022年内に試作版を公開し、数年以内での導入を目指していくとのことです。
Topicsの紹介動画(YouTube,2022.1.25公開)のサイトは、https://www.youtube.com/watch?v=p8_gFRNAUBgです。
Googleの関連ブログ(2022.1.25公開)のサイトは、https://blog.google/products/chrome/get-know-new-topics-api-privacy-sandbox/です。
その他、例えば、以下のような関連サイトがあります。
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1383565.html
https://japanese.engadget.com/google-topics-api-test-085006285.html?guccounter=1&guce_referrer=aHR0cHM6Ly93d3cuZ29vZ2xlLmNvbS8&guce_referrer_sig=AQAAALAQlyTaq4Uhe2Au_8N85na0O_7E8cMOzQcdxNrmvwZlzkqeU4df3dinNuaOv8F47z8ywR8piuZaWh-79Qnn-lv2Icfn3i4yERgcvILziiVvdAqHBDx0frOj4fzY2rUVWa2EDjvsd3GApxpXqpl-zcxiOgmRLqaLFRCim2n9SXW5