ニューヨークの想い出

ニューヨーク生活20年間の想い出を書いていこうと思います。

710、バンクーバー

2010年02月17日 | Weblog
昨日は待望のメダル獲得で日本中が盛り上がりました。
スピード・スケート男子500メートルで長島 圭一郎選手が銀、加藤条治選手が銅。
連日熱戦が続いていますが、ここでバンクーバーについてちょっと書いてみます。
Vancouverはカナダの南西部に位置し、周辺地域を含めた人口は国内第3位の都市圏で、アメリカ合衆国との国境線のすぐ北にあります。
都市名は18世紀末にアメリカからカナダ西海岸を測量した英国海軍士官のジョージ・バンクーバーに由来しています。
西は太平洋に面しきれいな海岸が広がり、背後にグラウス山をはじめとする山々が連なり、自然の豊かなところです。
西海岸特有の気候で夏は蒸し暑くなく、冬も緯度のわりに寒さは厳しくありません。
昨年、英誌「エコノミスト」の調査で「世界で最も暮らしやすい都市」に選出されました。
世界各国からの移民が住み多様な文化が混在し、日本、中国、韓国などアジア系の移民も多く住んでいます。

シアトルに住んでいる長女がアメリカに帰るきっかけになったのがバンクーバーです。
長女は小学6年のとき日本に帰り、日本の中学校に行きました。
高校進学を控え迷っていた中学3年の夏休みに3週間バンクーバーに短期留学し、アメリカに帰る決意をしたようです。
写真はそのとき買ってきた本の表紙です。

709、メイプルシロップ・クッキー

2010年02月16日 | Weblog
707、バンクーバー・オリンピック開幕」でバンクーバーはシアトルのすぐ北に位置している、と書きましたが1週間ほど前、シアトルに住んでいる長女が「Maple Syrup Cream Cookies」を送ってきました。
これを製造している会社はバンクーバーにあり、クッキーを食べながらオリンピックを見ています。
このクッキーはアメリカにいるときよく食べていたので、長女はそれを覚えていて送ってきたのでだと思います。
オリンピックに合わせて送ってきたわけではありませんがグッド・タイミングです。(他にもいろいろ送ってきた)
箱は大きく中身は44オンス(1250g)あります。
576、すべてがビッグ」を参照

708、す、すごい!

2010年02月15日 | Weblog
7位、6位、5位、4位、オリンピックごとに順位を上げてきた上村愛子選手。
努力と実力が無ければできないことです。
オリンピックで金メダルを取るということは実力に加え運が無ければできません。
大会ごとに順位を上げていくことは本物の力がある証拠です。
日本中の期待を受けながら望んだ今回のオリンピックはプレッシャーも大きかったと思います。
結果は4位でしたが立派です。
上村選手は「満足しています、ちょっと悔しいですけど」と涙ながらに話し、悔しさの中にも満足感が溢れ、涙の後の笑顔がすがすがしく輝いていました。
「感動をありがとう。」というメッセージが日本中に溢れています。

オリンピックでいつも思うのは「金メダルの難しさ」です。
どの分野でも一番というのはなかなかできることではありません。
ましてや世界一になるということはものすごいことです。
そこまで行くのに私の住んでいる地域で例えれば、
クラス→学校→町→県→関東→日本→アジア→世界
私の人生で一番だったのはクラスで走るのが一番だったことくらいです。
日本の国技、相撲でも日本人は一番(横綱)になれません。
日本人横綱は10年以上生まれていません。

707、バンクーバー・オリンピック開幕

2010年02月14日 | Weblog
12日午後6時(日本時間13日午前11時)、第21回冬季五輪バンクーバー大会が開幕しました。
史上最多の世界82か国・地域が参加し、28日まで17日間の雪と氷の戦いです。
カナダでの開催は1976年モントリオール夏季大会、1988年カルガリー冬季大会に続いて3度目です。
日本代表は男子49、女子45の計94人の選手団で、開会式では旗手の岡崎朋美選手を先頭に43番目に入場行進しました。
注目はスピードスケートの岡崎朋美、15歳のスーパー中学生木美帆、フィギュアスケートの浅田真央、スキー・フリースタイルの上村愛子、スキー・ノルディック複合陣、ジャンプ陣、45歳最年長スケルトンの越和宏、カーリング娘たち。(敬称略)

バンクーバーは人口約211万人の町で「世界で最も暮らしやすい都市」と言われていて、北アメリカ大陸の西海岸、シアトルのすぐ北に位置しています。
今冬はアメリカ東部やヨーロッパを寒波が襲い大雪に見舞われましたが、西海岸は暖冬気味で雪不足が心配されましたが、他の地域から運んだりして準備は整ったようです。
あとは各国選手の健闘を祈るばかりです。

706、53丁目・Lex Ave

2010年02月13日 | Weblog
57丁目からちょっとそれますが、53丁目とLexington Aveの角は「7年目の浮気」でマリリン・モンローの白いホルダードレスが地下鉄の通風孔から吹き上げる風で、大きく舞い上がる有名なシーンが撮られたところです。
53丁目の南、レキシントン・アベニューの西側の角、歩道上(赤丸)が撮影場所です。
37、マリリン・モンロー」を参照

705、111年ぶり更新

2010年02月12日 | Weblog
ワシントンDCは9日から10日にかけて猛吹雪となり、交通機関はストップし学校も休校になるなど首都機能はまひ状態です。
連邦政府機関は8日から閉鎖され4日連続で休業する異例の事態となっています。
今冬の降雪量は年末の雪もあわせ140cmになり、111年ぶりに記録を更新しました。
写真のキャピタルヒルも吹雪で煙っています。
そういえば去年の1月にはオバマ大統領の就任式が行われましたが、もし大雪に見舞われていたらどうなったのかな?
この前で行われた就任式やその後のパレードも中止になったかも知れませ。
就任式に集った200万人の人たちも大混乱になったことでしょう。
308、ついに誕生」を参照

雪の影響は、中西部から東海岸まで10州以上にのぼり、停電や交通事故など全人口の3分の1に当たる、およそ1億人の生活に影響が出ています。
昨日ニューヨークの友人に電話したら、ニューヨークも国連本部が閉鎖され、市内の公立学校も休校になっているが、首都ワシントンDCに比べると雪の量は少ないと言っていました。

704、やっぱり、マグロも

2010年02月11日 | Weblog
698、マグロ包囲網」でマグロ船に対してもシーシェパードの妨害行為が行われるかもしれない、と書きましたがその恐れが本当になりそうです。
南極海で環境保護を標榜し日本の捕鯨船に対し過激な攻撃を繰り返すシーシェパードが、次は地中海のクロマグロ漁の妨害を行うと宣言しました。
世界のクロマグロの8割を消費する日本を再度標的にして鯨、マグロの両方から揺さぶりをかける狙いがあるとみられています。

703、再び大雪

2010年02月10日 | Weblog
先週末ワシントンDCを記録的な大雪が襲いました。
積雪は81センチに達していますが米気象当局は10日にかけて、さらに25~50センチ降ると予想しています。
週明けの首都は大半の公共交通機関が止まり、広範囲で停電するなど混乱が続いています。
連邦政府機関や多くの公共施設が閉鎖され、多くの学校だの休校になっています。
去年12月にも大雪に襲われましたが、今回の大雪はそれを上回る記録的な大雪になっています。
ニューヨーク州、ワシントンDC、ペンシルベニア州、デラウェア州などの北部東海岸はけっこう雪が降りますが、今冬は特に多くなっています。
652、非常事態宣言
670、全米に寒波襲来」を参照

702、聖者の行進

2010年02月09日 | Weblog
ジャズの聖都ニューオーリンズがスーパーボウル初制覇に沸き、優勝の瞬間町に「聖者の行進」が響きました。
全米最大のお祭り、第44回スーパーボウルは7日、マイアミのサンライフ・スタジアムで行われ、ニューオーリンズ・セインツがインディアナポリス・コルツを31-17で破り、創設43年目で初制覇を遂げました。
スーパーボウル初出場のセインツは前半動きが固く、6-10で折り返しますが、後半は持ち前の攻撃力で逆転しました。
コルツ優位の予想を覆しての逆転劇は、聖者(セインツ)の行進といえる快挙でした。
3年ぶり3度目の栄冠を目指したコルツはQBマニングが冷静な試合運びを展開し、前半は優位に試合を進めましたが後半逆転され、3度目の栄冠はなりませんでした。
インディアナポリスニューオーリンズは共に思い出深い町なので、両チームを応援していました。

セインツは2005年8月のハリケーン・カトリーナの被害で本拠地が使えず、本拠地移転の話も出ましたがニューオーリンズの復興の象徴として愛されています。
今回のスーパーボウル優勝は復興途中のニューオーリンズに大きな力を与えることでしょう。
写真はスーパーボウルMVPに輝きロンバルディ・トロフィーを掲げるQBブリーズ。

最近のスーパーボウルは好ゲームが多く、42回のNYジャイアンツ43回のピッツバーグ・スティーラーズの優勝も劇的でしたが、今回のニューオーリンズ・セインツの優勝も感動的なものでした。

701、カルメル会修道女の対話

2010年02月08日 | Weblog
昨日、東京文化会館で行われた藤原歌劇団公演の「カルメン会修道女の対話」を見に行ってきました。
1957年に初演され、20世紀フランス・オペラの最高峰と言われています。
フランス革命を背景に圧力に屈することなく殉教した16人の修道女たちの史実を基に作られたオペラです。
「修道女の対話」となっていますが、人間にとって普遍的なテーマである信仰、苦悩、愛、生、死などの心の葛藤を対話形式で描きだした精神性の高いオペラです。
自らも信仰心の厚かった作曲家プーランクの音楽は聴く人の魂を揺さぶります。
ギロチンが据えられた革命広場に荷馬車に乗せられた修道女たちが連れてこられ、群衆が見守る中彼女たちは賛美歌を歌いながら一人ずつ処刑されていきます。
最初は全員で歌っていましたが歌声は少しずつ弱くなっていき、最後の一人が処刑されたとき群衆の中から歌声が続きます。
死の恐怖から家に戻っていたブランシュは仲間の処刑を見ていましたが、途切れた賛美歌を引き継いで歌い終え、断頭台に立ちます。
修道女たちの年齢は80代が2人、最年少は28歳でした。
私の知り合いが出演していて、彼女は32歳ですが最年長の修道女を演じていました。

カトリック教会には数多くの「修道会」があり、仏教における「宗派」のようなものだと思います。
最大のものは日本に最初にキリスト教を伝来した「イエズス会」でよく知られています。
「カルメル会」の名称は、パレスチナ(現イスラエル領)にある「カルメル山」からとられています。
預言者エリヤが紀元前9世紀に突然現れカルメル山でキリストの誕生を予言し、人々に神への道を説きました。
カルメル会は12世紀後半に幾人かの修道士がエリヤに見倣いカルメル山に住み着き、神への信仰に生きるため隠遁生活を始めたのが起源になっています。
日本にカルメル会修道院が設立されたのは1952年です。
昨日のオペラ公演会場でシスターの姿を何人か見ましたが、カルメル会修道女かどうかわかりません。