ニューヨークの想い出

ニューヨーク生活20年間の想い出を書いていこうと思います。

156、地下鉄の下

2008年07月11日 | Weblog
”地下鉄の下”と言うと土の中のように思われますが、「129、トンネルを抜けると高架だった」で書いたように、マンハッタンを抜けブロンクス、クイーンズ、ブルックリンに入ると高架のところが多くなっています。
地下鉄の下は車道になっていて、その両側にはいろんな店が並んでいます。
地域によって出身国ごとにコミュニティーを作っているところもあり、特徴のある看板が並んで独特の雰囲気を作っています。
例えば、韓国系の多く住むところでは韓国語の看板が多く、ロシア系、イタリア系、ユダヤ系・・・・・・等など様々です。

155、ナダルが初優勝

2008年07月07日 | Weblog
今年(2008年)のウィンブルドン決勝は世界ランキング2位のラファエル・ナダル(スペイン)が6-4、6-4、6-7、6-7、9-7でランキング1位のロジャー・フェデラー(スイス)を破り初優勝しました。
この試合は4時間48分にも及び、男子シングルス歴代最長試合時間を記録しました。
ナダルは6月の全仏オープンもフェデラーを破って優勝していて、同じ年に両大会を制するのは1980年のボルグ以来です。
フェデラーは大会の連勝記録が40でストップ、1881年から1886まで優勝したウイリアム・レンショウ以来、122年ぶりとなる史上2人目の6連覇を逃しました。
当時のシステムは今とは違って、前年の優勝者は決勝まで勝ちあがってくる相手を待っていて決勝戦だけ戦えばよかったようです。

今年の決勝戦を見ていて1980年に ビョルン・ボルグ がジョン・マッケンローとの死闘を制して5連覇を達成したときのことを思い出しました。
この試合も今回のようにファイナルセットにまでもつれ、1-6 7-5 6-3 6-7 8-6で ボルグが勝って大会5連覇を達成しました。
私はこの試合を見てテニスに興味を持つようになり、その年初めてUSオープンを見に行き、帰国するまで毎年見に行きました。
見るだけでなく、自分もやってみたいと思ってテニスを始めたのもこの試合を見てからです。

ボルグが5連覇を達成したときの相手はジョン・マッケンローで、6連覇を阻まれたのもマッケンローでした。
フェデラーが5連覇を達成したときの相手はラファエル・ナダルで、6連覇を阻んだのはナダルでした。


154、ドミンゴと鉢合わせ

2008年07月07日 | Weblog
ニューヨークに住んでいるとき、私の上司はミッドタウンの高級マンションに住んでいました。
イーストリバーが一望できる最高のロケーションでした。
私は時々このマンションを訪ね、その日ロビーでエレベーターを待っていると、一人の男性が降りてきて、私たちの前を歩いて行きました。
「今の人を知っているか?」と上司が聞くので「知りません」と答えると「今の人は、プラシド・ドミンゴで、このマンションに住んでいる」と言っていました。
このブログでも何回か書いていますが、私はニューヨークにいたときはオペラには興味が無く、メトロポリタン・オペラを1度も見ませんでした。(今考えると残念)
3大テノールはニューヨークでも人気があり、テレビやラジオから彼らの歌声は流れていました。
オペラオンチの私も3大テノールは知っていましたが、その顔を見分けることは出来ませんでした。
パヴァロッティは特徴ある顔なのですぐ分かりますが、カレーラスとドミンゴを見分けることはできませんでした。
私の上司はクラッシク好きで高級オーディオを持ち、オペラを見に行ったり、NYフィルを聴きに行っていました。
ドミンゴの顔もよく知っていて、同じマンションに住んでいるのを自慢していました。
普通、音楽関係者はリンカーンセンターやカーネギーホール、ブロードウエイに近いウエストサイドに住んでいますが、ドミンゴは何故かイーストサイドに住んでいました。

153、合唱

2008年07月06日 | Weblog
152、ヘイリーと美奈子」で日本人は何人で歌っても同じメロディーを歌う、と書きました。
日本発で世界に広まったカラオケもほとんどがメロディーを歌うもので、ハーモニーをつける歌はあまりありません。
デュエット曲もありますが男女がメロディーを交互に歌います。
日本にもハーモニーを聴かすグループはあります。
男性のダークダックス、女性ではザ・ピーナッツ、最近ではゴスペラーズなどが有名ですが、それはプロの世界で一般の人は苦手です。
私もハーモニーは苦手でした。
学校の音楽の時間で合唱をするといつもメロディーにつられてしまい、うまく歌えませんでした。
それ以来合唱とは縁が無く、合唱は男がするものではなく女性のするものだと思っていました。

そんな私がある日突然合唱に目覚めました。
友人とカラオケに行ったとき、ある合唱団に誘われました。
1年間断り続け、2000年1月に入団しました。
初めて歌った曲がバッハの「マタイ受難曲」でした。
新約聖書「マタイによる福音書」のキリストの受難を題材にした受難曲で、カット無しで約3時間、休憩を入れて3時間半の大作で、厚さ1.5cm、ページ数304の楽譜でした。
この年は「マタイ受難曲」のほかにベートーベンの「第九」をテナーとバスの両方(別の合唱団)、さらにオペラ「ナブッコ」より、“行け!わが思いよ金色の翼に乗って”などを歌いました。
その後、幾つもの合唱団に入り、3年前からはあるオペラ団体の合唱部に所属して「カルメン」、「こうもり」、「魔笛」、「フィガロの結婚」、その他に合唱で参加しています。

写真は「マタイ受難曲」の楽譜の表紙です。

152、ヘイリーと美奈子

2008年07月02日 | Weblog
2人が歌う「アメイジング・グレイス」は素晴らしいものがあります。
ヘイリーの澄んだ声、本田美奈子の魂を揺さぶるような歌は感動します。
それぞれのバージョンも良いのですが、生前の本田美奈子の歌にヘイリーがハーモニーをつけて歌うバージョンは圧巻です。
声質が似ているのか、見事にマッチしていてヘイリーの日本語も違和感がありません。
You Tube で聴けます。

ニューヨークにいたときいろんなパーティーがありました。
会社、仲間、ホームパーティーなどが時々行われ、そのときに歌を歌ったりします。
日本人が何人か一緒に歌うことがあり「故郷」や「赤とんぼ」などお決まりの歌を歌います。
九ちゃんの「上を向いて歩こう」は、ほとんどのアメリカ人が知っていて一緒に口ずさみます。
アメリカ人がよく歌っていた曲に「アメイジング・グレイス」がありました。
このときいつも感じていたのが、日本人は何人集まっても皆同じメロディーを歌います。
アメリカ人は2人以上で歌うときは、必ずハーモニーつけて歌っていました。
これは学校の音楽教育の違いなのか、文化の違いなのか不思議に思っていました。

ヘイリー duet with 本田美奈子
ヘイリー・ウエステンラ :ソロバージョン
本田美奈子:ソロバージョン

ヘイリーが歌う「Pie Jesu」は高音の伸びが素晴らしい。