ニューヨークの想い出

ニューヨーク生活20年間の想い出を書いていこうと思います。

155、ナダルが初優勝

2008年07月07日 | Weblog
今年(2008年)のウィンブルドン決勝は世界ランキング2位のラファエル・ナダル(スペイン)が6-4、6-4、6-7、6-7、9-7でランキング1位のロジャー・フェデラー(スイス)を破り初優勝しました。
この試合は4時間48分にも及び、男子シングルス歴代最長試合時間を記録しました。
ナダルは6月の全仏オープンもフェデラーを破って優勝していて、同じ年に両大会を制するのは1980年のボルグ以来です。
フェデラーは大会の連勝記録が40でストップ、1881年から1886まで優勝したウイリアム・レンショウ以来、122年ぶりとなる史上2人目の6連覇を逃しました。
当時のシステムは今とは違って、前年の優勝者は決勝まで勝ちあがってくる相手を待っていて決勝戦だけ戦えばよかったようです。

今年の決勝戦を見ていて1980年に ビョルン・ボルグ がジョン・マッケンローとの死闘を制して5連覇を達成したときのことを思い出しました。
この試合も今回のようにファイナルセットにまでもつれ、1-6 7-5 6-3 6-7 8-6で ボルグが勝って大会5連覇を達成しました。
私はこの試合を見てテニスに興味を持つようになり、その年初めてUSオープンを見に行き、帰国するまで毎年見に行きました。
見るだけでなく、自分もやってみたいと思ってテニスを始めたのもこの試合を見てからです。

ボルグが5連覇を達成したときの相手はジョン・マッケンローで、6連覇を阻まれたのもマッケンローでした。
フェデラーが5連覇を達成したときの相手はラファエル・ナダルで、6連覇を阻んだのはナダルでした。


154、ドミンゴと鉢合わせ

2008年07月07日 | Weblog
ニューヨークに住んでいるとき、私の上司はミッドタウンの高級マンションに住んでいました。
イーストリバーが一望できる最高のロケーションでした。
私は時々このマンションを訪ね、その日ロビーでエレベーターを待っていると、一人の男性が降りてきて、私たちの前を歩いて行きました。
「今の人を知っているか?」と上司が聞くので「知りません」と答えると「今の人は、プラシド・ドミンゴで、このマンションに住んでいる」と言っていました。
このブログでも何回か書いていますが、私はニューヨークにいたときはオペラには興味が無く、メトロポリタン・オペラを1度も見ませんでした。(今考えると残念)
3大テノールはニューヨークでも人気があり、テレビやラジオから彼らの歌声は流れていました。
オペラオンチの私も3大テノールは知っていましたが、その顔を見分けることは出来ませんでした。
パヴァロッティは特徴ある顔なのですぐ分かりますが、カレーラスとドミンゴを見分けることはできませんでした。
私の上司はクラッシク好きで高級オーディオを持ち、オペラを見に行ったり、NYフィルを聴きに行っていました。
ドミンゴの顔もよく知っていて、同じマンションに住んでいるのを自慢していました。
普通、音楽関係者はリンカーンセンターやカーネギーホール、ブロードウエイに近いウエストサイドに住んでいますが、ドミンゴは何故かイーストサイドに住んでいました。