ニューヨークの想い出

ニューヨーク生活20年間の想い出を書いていこうと思います。

153、合唱

2008年07月06日 | Weblog
152、ヘイリーと美奈子」で日本人は何人で歌っても同じメロディーを歌う、と書きました。
日本発で世界に広まったカラオケもほとんどがメロディーを歌うもので、ハーモニーをつける歌はあまりありません。
デュエット曲もありますが男女がメロディーを交互に歌います。
日本にもハーモニーを聴かすグループはあります。
男性のダークダックス、女性ではザ・ピーナッツ、最近ではゴスペラーズなどが有名ですが、それはプロの世界で一般の人は苦手です。
私もハーモニーは苦手でした。
学校の音楽の時間で合唱をするといつもメロディーにつられてしまい、うまく歌えませんでした。
それ以来合唱とは縁が無く、合唱は男がするものではなく女性のするものだと思っていました。

そんな私がある日突然合唱に目覚めました。
友人とカラオケに行ったとき、ある合唱団に誘われました。
1年間断り続け、2000年1月に入団しました。
初めて歌った曲がバッハの「マタイ受難曲」でした。
新約聖書「マタイによる福音書」のキリストの受難を題材にした受難曲で、カット無しで約3時間、休憩を入れて3時間半の大作で、厚さ1.5cm、ページ数304の楽譜でした。
この年は「マタイ受難曲」のほかにベートーベンの「第九」をテナーとバスの両方(別の合唱団)、さらにオペラ「ナブッコ」より、“行け!わが思いよ金色の翼に乗って”などを歌いました。
その後、幾つもの合唱団に入り、3年前からはあるオペラ団体の合唱部に所属して「カルメン」、「こうもり」、「魔笛」、「フィガロの結婚」、その他に合唱で参加しています。

写真は「マタイ受難曲」の楽譜の表紙です。