ニューヨークの想い出

ニューヨーク生活20年間の想い出を書いていこうと思います。

1644、健さん

2012年09月15日 | Weblog
10日夜のNHK番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」は映画俳優の高倉健さんでした。
仕事に対する情熱、姿勢などをインタビューを中心に構成されていました。
映画が持つ力に驚愕した作品がある、と言って挙げていたのが「ディアハンター」でした。
「ディアハンター」を見たとき心が震えたそうです。
ベトナム戦争の悲劇と、生還した人々の心の傷を鋭く描いた映画です。
公開されたのは1978年で、ベトナム戦争の傷跡がまだ残っていました。
時代と正面から向き合う姿勢に感銘を受けたそうです。
「あの時期にベトナム戦争を批判した映画を作った監督は自分の人生をかけ、主演のロバート・デニーロは渾身の演技だった。」と、語っています。
デニーロは健さんの友人で、「二度と撮れない映画」と言っていたそうです。
アメリカの失敗を描き、傷ついた人々を描いた映画ですが、アメリカ国歌を歌って終わります。
1626、太陽がいっぱい」の最後のどんでん返しも衝撃でしたが、「 ディア・ハンター」はそれ以上の衝撃でした。


この映画は公開された直後にタイムズ・スクエアの映画館で見ました。
322、ディア・ハンター(The Deer Hunter)」を参照
323、フラッシュダンス」も参照


995、ようござんすか」で書いた任侠映画の健さんはかっこよかったな。
現在81歳の健さんは円熟期で、歩んできた人生が顔に表れています。
存在そのものが絵になります。
写真はNHKテレビより。