ニューヨークの想い出

ニューヨーク生活20年間の想い出を書いていこうと思います。

1302、99%

2011年10月09日 | Weblog
アメリカの1%の富裕層が富の20%を独占し、99%は貧困に喘いでいるので、富の象徴「ウール街を占拠せよ」のスローガンで始まった抗議デモは、首都ワシントンを始め全米に拡大しています。
「大学を出たが」仕事がない、景気低迷や高い失業率に苦しむ若者を中心として経済格差是正を求める運動は終息の気配が見えません。
リーマンショック以降失業率は9%台で高止まりしていて、7日発表された雇用統計でも9.1%と、依然として高くなっています。
この運動が政府を動かし「アラブの春」ならぬ、「アメリカの春」になるか?
1297、ブルックリン橋占拠される」を参照

アラブの春には「打倒独裁者」という明確な目標がありましたが、今回のアメリカでの運動には明確な目標が見えてきません。
政府に対して批判しているのか、1%の金持ちを批判しているのか、ウオール街を改革し99%を98%にしようとしているのか?
景気を回復させ雇用を拡大させるのは、デモでは達成されないでしょう。
具体的な目標の無い運動は、やがて終息に向かうでしょう。