ウヰスキーのある風景

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脳裏を過ぎる目玉の話

2021-01-30 | 雑記
昨日は昼の帰り道に突風が吹いて、日差しは強かったのに酷く寒く感じた。

夜勤明けで元気な時はちょっと歩き回ろうか、などと考えるのだが、中止することに。

年始に一、二度顔を出したきりになっていた、馴染みのネパール料理屋で飲もうかと思ったが、シャッターは開いているのに人がいない。何やら片付けもしていないような具合なので、ラーメンを食べて帰るという状態であった。

茶を飲み風呂に入り、少々一人用のゲームやったりしてそれから眠り続けて早朝にこれを書き始めたと相成る。

廃墟にしか見えない団地に住む蛮族のような人々と戦う羽目になるとかいう、奇妙な夢を見たりしていたものである。


さて前回。興味関心が別の方に向いたのでゲームをする気がなくなってしまったと書いた。

所謂陰謀論、と書いたが、具体的に書くと、アメリカの大統領選挙関連を見て回っていたのである。

もうバイデンが大統領でしょ?というのがメインメディアの流しているところではあろうが、その具合もなんだか奇妙だと感じている人もいるかもしれない。

一月二十日の就任式の日の午後十二時過ぎに、CCB、じゃなくてCCP(中国共産党の略称)が、何故かアメリカの前政権の国務長官等に制裁を科したことを発表しただとか、これだけでも奇妙である。それらの人物は中国に関係を持たず、資産すら置いてないのにである。
上記の時刻までは、アメリカの大統領はドナルド・トランプ氏であったのだから、行うならそれ以前が普通であるのにだ。

そのMr.トランプはというと、「前大統領府」というオフィスを開いて、公式事業を行うと発表したという。これまた前代未聞のことであるという。

また、アメリカでは、ワシントンを州にしようという話が持ち上がっているのだとか。この議題はアメリカの民主党が持ち出してきたという。ちなみにトランプ大統領は共和党で、バイデンは民主党。
色々と聞き及んでいたのでこの話も驚かなかったが、ワシントンは実は州ではないという。ワシントンD・Cと書かれているのをご存じだろうが、コロンビア特区という意味である。

ではあそこは何なのか?1871年だったか、それ以来、あそこは別の国なのだとか。分かり易い例で言うとバチカンである。バチカンと見るとつい「バカチン」に読みそうになる。

今までアメリカの大統領はワシントンはホワイトハウスに居を構えて政治を執り行ってきたはずなのに、こういう動きが出てきている。掻い摘んで動きを書いたが、奇妙だと感じられただろうか?他にもあるが、割愛する。

ともかく。こういう奇妙な話を散々見ていると、映画より映画過ぎて、酒吞みながら見つつゲラゲラ笑ったり嫌な気分になったり(恐ろし気な話も盛沢山である)と、予想の付かない状態で困るぐらいとなり、寝るちょっと前に料理の動画やらアニメを見るぐらいか、昨日のように疲れて寝まくるといった具合となっている。単純に寒い時は冬眠っぽくなる癖もある。

余談だが、以前までやりまくっていたオンラインゲームのメインの自キャラの恰好の元ネタ(それ風なだけだが)が、冬眠(冬限定かはしらんが)するとか言われているので、春に戻って「冬眠してた」とか言おうかと考えているが、通じるかはわからない。ネタのためにプレイ時間を犠牲にする上に通じるかわからないレベルというのは気合の入れ過ぎである。


界隈の盛り上がりにほだされて、拙もツイッターを始めて何やら呟こうかと一瞬考えたが、辞めた。

過去の例が脳裏に過ぎったからである。詳細は過去に散々書いたが、所謂陰謀論界隈は関わらない方がよいだろうと考えたものである。

その辺りは嫌な目にあった人間なら誰しも考えるところである。

少々、関わった人物の言動の経緯を書き記しておくのも無駄ではないだろうとして、記しておく。

大まかにいえば、世の中は闇の組織に支配されていて、我々が普段当たり前に行っていることの悉くが毒されていて、それに気付かない。このままいけば人口が思い切り減らされて思考も奪われ、奴隷の如く生きることになる、というのが陰謀論と言われているものの主張である。

これは間違いではない。何故なら、数多ある証拠を同じように検証したからといって、同じ結論を出せるわけではないからである。それならば、結論から証拠を遡って説明しても理解しない人はいるのは当然だろう。
とある学者だったか、そういう証拠を積み重ねる思考にも閃きだかがいるものだと、先日見たものである。

件の人物はというと、理解しない奴ら(日本人)は馬鹿だ。馬鹿だから死のうが知ったこっちゃない。と言い出した。言い出した、というより表立って見せていたHPや掲示板とは別にあった、拙やその他のメンバーとやり取りしていた裏掲示板で言っていた。関わった時から言っていたかは流石に思い出せないが。

そして、拙がその人物が書いた脚本による、ニコニコ動画で配信していたラジオの再生数がある程度行かないなら、もうここは閉める!と表のHPで書いて実際に閉めた。

所謂陰謀論界隈には、自然天然の食べ物がどうたらというのがよく目に付くと思われる。実際にこれも根拠のあることで、極端ともとれる人はヴィーガンを主張する。

その人物も同じく、そういう健康志向的な話も並行して主張していた。陰謀論とは関係ないレベルでも言われるような、地球のためにだとか、ああいうのと同じだと思ってくれればいいだろう。

関係ないレベル、とは書いたものの、実際は関係があったりするのだが、話が込み入るので詳しくは触れない。

件の人物は、「人は自然に帰って果物と葉野菜で生きるのが正しい」と主張しだした。HPを閉める理由の一つでもあった。専念するからと。

その人物がそう主張する原因となった、アメリカのスポーツドクターの本があった。翻訳家でもあるその人物が出版する予定もあったのだが、版権料で揉めて流れた。

さて。果物と葉野菜とあって少量のナッツ類で指導するスポーツドクターの著書にあった話として読みもし、彼らも主張していたとある言葉がある。
それは、「人が肉を食べて美味いと思うのは習慣に過ぎない」というものである。

果物が美味いと思うのも、太古の昔からの習慣ではあろうが、それはおく。

そうしてHPを閉めた後、購入していた農地で自然農業的なことを行いながら生活を始めたそうだが、同じドメインでリニューアルして再開していた。

一年か二年したぐらいか。たまたま知人から話を聞いて見に行ったら、何とインスタみたいな具合で更新しているHPにステーキ焼いて食べてるだとか書いていた。

飽きれたものだと思ったが、ドメインの契約が切れ、そのHPは完全に消えた後、別のHPが立ち上がっていた。

その新HPに堂々と書いていた。どうして肉食べるのか?という質問に対しての答えが以下である。

「体が喜ぶから」

一つ擁護ではないが、彼らが焼いて食べているステーキの牛は、グラスフェドという、牧草だけで育てられた物だという。友人にこの話をしたら、「丸ノ内のOLか!」と笑える突っ込みをしていた。

以前、フルータリアンになるために生きてきたのだ、などと主張していたのは何だったのか。そう思わざるを得ないが、別に彼らをコケにしたくて書いてきたわけではない。


件の人物は所謂スピリチュアル的な話もHPで書いてきたものだが、どこまでいっても現代社会の大きな弊害である、唯物的な思考から離れていなかった。だからダイエットジプシーを繰り返していたのである。陰謀論もその一環でしかなかった。ずっと昔にラジオで、「彼らの言動に霊的というと妙だが、そういうものが感じられない」と非難したものである。

金融を支配するロスなんとかやら闇貴族やら、それらを支配する目に見えない存在(レプティリアンだとか宇宙人だとか)が消えてなくなれば、人は自由になるのだろうか?無論、自由な環境が与えられる可能性はある。

しかし、少なくともロスなんとかがいないであろう、釈迦の時代から、それよりも昔から、人は不自由だった。宇宙人やらはずっと昔からいるというが。

それは人の心が、魂が不自由だったからである。

何故不自由だったのか?己自身以外のものに依存しているからである。つまりは振り回されているのだと。

所謂カルト教団だとかでなくても、こういう言葉は聞くだろう。

「こうしないと大変なことになるぞ」とか「こうすれば幸せになるよ」と。

これらは常に片方だけではなく、お互いを補完している。


何かがあるから何かがないから良いだの悪いだのというのならば、生まれたばかりの赤ん坊は不幸となる。乳を飲み、すやすやと眠る赤ん坊を不幸だと言うのはこの世に生まれ落ちた事自体を不幸だという言い草以外ではあり得ない。

人の本質は、地球環境に沿った健康的な生活をやっているからだとか、世の中の不正に気付いて糾弾するとかいうところにはない。

それらは肉体を維持する生活上での必要なのであって、人のすべてではないのである。

野口晴哉がこういうことを言っていた。

「目玉を捨てろ。意識から離れろ。その先に命の本質がある」と。

目玉から入るものが全てと思い、仮初の意識を己自身だと思い込むのが現代社会なのだから、命の本質から常々遠ざかるのは自明の理といえる。


現世の混迷は、人が以前の状態を続けようとするならば、長引くだろう。

ただ、一昔前よりは変わったかもしれないとは感じている所である。


では、よき終末を。