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イカとエビの舞い踊り

2021-01-09 | 雑記
昔々『侵略!イカ娘』という漫画があった。アニメにもなっている。

海から人の姿をしたイカが、海を汚す人類を滅ぼすのだぁ!と上陸したものの、上がった先の海の家を経営している家族に返り討ちにあい、居候することになるとかいうノリで始まるコメディである。
タイトル通り、海からの侵略者?は女の子である。
イカはエビが好物なのか、その主人公の女の子も時折「エビエビ♪」と歌っていた。

さぞかし作者はイカが好きなのだろうと思ったら、単行本の著者近影に「イカアレルギーです」とあった。

好きか嫌いかはともかく、体が受け付けないものを勉強して尚且つ作品にするというのは、どう評すればいいか言葉が見当たらなかった。


イカと言えば、南米のペルーだったかにイカという名前の町だか地域がある。

特産はイカでもなく、エビでもない。石である。

御影石だとか宝石というわけではなく、大小さまざまな石に絵が掘られているというのが、四、五十年ほど前に話題となった。

きっかけは、その近所に住む医師が往診に出向いた際に、おまけで貰った石ころであった。

何やら模様が刻まれているな、というぐらいで、受け取った当初は部屋に飾って忘れていたとかいう、よくある話であったのだが、ふと改めて見てみると、その異様さに気付いたという。

石に描かれていた絵は、あり得ないものを詳細に描き出していたというのである。

以来、その医師は件の石を自宅に収集するようになる。そして、このことを公表しようとすると、事件が起きた。医師が殺されたとか石が割られたというわけではない。

なんと。軍隊が出てきて緘口令を敷き、地元新聞には嘘を描かせて封印したというのである。

それに携わった軍の士官が医師の元を尋ねたか呼ばれたかで、混乱を招くのでこの件は上記の如く行ったと伝えられたのだとか。

ちなみに、当時の新聞には、石に絵を描いたという地元民のインタビューが掲載されたのだが、曰く、「新聞見て勉強して描いた」などと答えていたという。

上記の医師が言うには、専門的な生物学や医学の知識がないと描けるはずがないと突っ込んでいた。

その石には、例えば脳の外科手術と思われる絵や、恐竜と思しき生き物と人類が共に過ごしている絵など、既存の古代史をひっくり返すような内容であり、新聞を見たくらいでは描けるはずもないのである。

と、実は昔読んだ本にあった話で、実は途中で止めた。石の詳細だとかドキュメンタリーに興味が余り沸かなかったからである。

翻訳書籍なので、翻訳者がどう思っているのかが気になり、上記の話くらいまで読んで、後書きを読んで終わった。翻訳者はこう書いていた。

「翻訳作業中、ずっと頭痛がした」と。今までの常識が覆されて、日常が壊れたような気分になったからだ、という風に書いてあったと覚えている。進化論は嘘だったのか?という風な疑問を投げかけていたような気もするが、今は手元にないので確認できない。

その後書きの中で、気分転換に読んだという古代史についての本のおかげで、さらに頭痛が増したという。
申し訳ないが、その題名は忘れた。覚えていることは、その本のことを別の所で見たことがあるというのと、翻訳者の頭痛が増した理由ぐらいである。

古代史の本、と大雑把に言ったが、古代史学の腐敗を暴露した本である。

権威が真っ当な発見や見解を潰して既得権益を守ってきたという。現代の古代史の見解はそこから変わっていないのだとか。


古代史だとか歴史というのは、言ってしまえば、普段の生活に影響がないように見える。
見える、と書いたのは実際あるからだが、そこを深めると長くなりすぎるので割愛する。


権威が既得権益を守るために、正当性を欠く行為を繰り返している、というのは、以前にも書いたが、医学にも確実にある。
日本でがん治療に使われる抗がん剤は、WHOの発表によると使用禁止のものだという話を先日目にしたものである。

医学界ではタブーとなっている学説もある。「千島学説」でお調べ頂ければと思う。何故タブーなのかは言わずもがなである。


抗がん剤の話をしたので、ついでに。この話もずっと昔にしたものだが、白血病の治療についてである。
骨髄を移植するのが治療法だと、子供のころによくテレビで流されていたもので、覚えている。

では、骨髄が血を作るという説はどこから来たのか?

実をいうと、死体を解剖した際に骨髄の中に血があったから、という理屈なのだとか。
生きている状態で本当にそうなっているのかは確かめられていないのだが(上記「千島学説」の調査を願う)、西洋医学は死体を解剖するのが好きらしいので、通説となっている。


少し歴史の話に戻す。

ねずさん、というペンネームで本を書いたり講演をしている、小名木善行という方がいる。

ちなみに、善行はゼンコウと読む。HPはこちら


詳細は省くが、第二次世界大戦のあとの日本において、GHQの指令の元「公職追放」というのが行われた。

まともな教師や学者はそれでほとんどいなくなり、戦前にあった歴史研究の資料も失われ、二流三流の学者の論文などが論拠として権威を持つことになったのが、現代までの流れとなっていると指摘している。のさばったのは共産主義者やシンパの学者だとも指摘していた。当時のアメリカは、共産主義がどれくらい恐ろしいものかをよく知らなかったのも悪影響を及ぼしている。

詰まり。エビデンスを出せと言われて出せるのは、これはイカがなものかとされる状態なのである。
詳細を述べると、階級闘争史で彩られた共産主義者の見解が現代の権威でありさらに一般認識とされており、尚且つそれを覆す権威がない状態なのである。エビがいないとなるので、イカ様の勝ちと見なされる。


余談だが、エビデンス、と聞くとエビのデァンス(dance)としか思えなくて困っていたら、本当にエビが踊っているGIFアニメーションを描いた人がいた。



竜宮城ではタイやヒラメの舞い踊りだが、権威の旧套墨守で出来上がっている現代、というよりこの世という竜宮城は、イカとエビのダンス・マカブルという有様なのである。

このような状態でエビデンスが見たければ、漁港か魚河岸に行くしかなかろう。活きのいいエビデンスが見られるだろうが、それよりもイカ娘を探してエビを食わせる方が夢があろうなと思う次第である。

では、よき終末を。