先日、「いつもの話で詰まらないから、昔のゲーム実況動画でもどうぞ」と書いたら、そのページにアクセスしている方が少々おられたようである。
といっても、某元陰謀論者と共謀したラヂオ(という名称)の方であった。
ご注意を。真実を具体的に語るというのは、事実どまりであって相対的なものに過ぎないことを。
語り部の良心の有無すら関係なく、まがい物に堕する危険性を常にはらんでいる。
などと脅かしておいて、続けることにする。
以前、日本のどこかでガシャドクロが見つかったようだ。
しかし、機能停止状態で土に埋まっていたので、ごく一部を除いて危険性はなかった。崖から崩れてきて潰されるとかいう現場での危険は別として。
ガシャドクロってなんだ?というと、古来から語られている大きな人の骸骨の姿をした妖怪のことで、ついにその存在が確認されたのである!!
とまあ、一部本当の話で、ガシャドクロの証拠ではないが、ご存知の方もいるかもしれないとはいえ、一連の流れを記す。
3.11の後かそれとももう少し近年の大雨の時だったか、とある地域の崖がごっそり削れて落ちたという事件があった。
直後のテレビニュースの報道で、その崩れた崖をヘリから映した映像を流していたのだが、そこにとんでもないものが映っていたという。
それは巨大な人骨で、人が立っていても豆粒のような距離になる具合でありながら、詳細に形が見て取れるという代物であった。
どうしてそこで何も引っかからずに、というのも、放送する時は嫌な言い方をすると「検閲」をしてから映像を流すのに、生放送でもなかったようだが、そんなものが映りこんでいたのだとか。
後日、これはいけないと現場も思ったのか、同じ上空から改めて映した映像には、巨大人骨のあった場所に、これまた大きな青いビニールシートが被せられていたという。
それでちょっとした騒ぎになっていたことがあった。ありゃなんだ?と。しかもわざわざビニールシートなんぞ被せ直してるのは余計に変だと。ただの崩れた崖に無意味にかけるものではない。
後にマスコミ側が、ネットに拡散されたその映像に対して述べた見解はというと、「個人がいたずらでつけたもの」であった。
世の中に、ジョーク画像というのはあるが、そういうのはただの切り貼りであり、実際にニュースを見た人や録画で気づいた人も多数いたと思われる。
その上合成としてもただの切り貼りではない具合な上に、合成するにしても個人で作るにしては手間のかかる代物で、尚且つジョークで出すにしても悪趣味であり、紹介された理由も冗談のためではなかった。
あれは妖怪ガシャドクロです、なんぞと現代人が言ったり信じたりはしないだろうから、マスコミがそういうわけにもいかず、「個人のいたずら」ということにされている。
さて、話をガシャドクロとか言って書きだしたところに戻る。
「一部を除いて危険はなかった」と書いた。
だが、これは嘘である。場合によっては皆々の生活にとても影響が出る恐れがある!!
何故ならば・・・真実が広まるというのは、決していいことばかりではないからである・・・。
思想家の呉智英が昔出した著作の「はじめに」に当たる部分で、中学生のころだかに修学旅行で広島に行った話を書いていた。
原爆資料館の入り口に、「心臓が悪い方や妊産婦の方など、負担がかかると危険な方はご遠慮ください」という、よくある注意書きをあまり気にせず読んで、原爆被害の生々しさを堪能してきたそうな。
しかし、後年(その著作を書く前に)思い出して、はたと考え至ったのが、原爆資料館の入り口で読んだ注意書きであった。
それはつまり、皆が皆、真実を受け取ることは出来ないのだということに思い至ったという具合の内容である。
馬鹿な!真実を隠しているなんて既得権益がどうたらこうたら!という意見は確かにそういえるが、ならば、その既得権益は、例えば上記のマスコミだとか、地下から出てきた古い物なら、考古学の分野になるだろうし、いわゆる陰謀論なら政府がとか、なんたらの陰謀だとかになるが、果たして、そこにしかないのだろうか、と考える。
まずはテレビの話にしてみよう。
崩れた崖からガシャドクロが見つかったと。ガシャドクロは仮名だが、面白いのでこれで行く。
上記のニュースから派生して「世紀の発見だ!」とテレビや新聞や雑誌も騒ぎ立てたとしよう。
では、今まで某国営放送でドキュメンタリーだとか教育番組で流していた内容はどうなるのか?
彼らや我々が学校で習っていたことは無意味だったとなる。なら、無意味なことを信じ込ませていた彼らはどうなるのか?
もはやその権威は地に堕ち、新聞は売れず、テレビは総スカンを食らい、広告料ももらえず相次ぎ倒産となる。
日本の意見を代表していないのに代表していると標榜している新聞なんかが無くなるわけだ。ついでに別の新聞もなくなるし、新聞社が抱えていたテレビ局もなくなる。
すると、それらに関係している業者も全て潰れる。輪転機(新聞を刷る機械)は、某宗教団体が回してくれるとしても、あれらもマスコミを抱えているので、影響がないわけではない。
今まで羽振りがよかったお客様がこぞって消えていったので、お店も閑古鳥が鳴く。
世の中恐慌状態に陥り、ますます某宗教団体だけでなく、魑魅魍魎跋扈する新興宗教界隈から百鬼夜行が起こるであろう。恐ろしや恐ろしや。
テレビ、といいつつ付随した話にもなったが、テレビというよりマスコミからの影響という点になった。
次は地下に埋もれていたという点で、考古学だとか歴史学の方にしてみよう。
いわゆる「心ある」学者が、ガシャドクロの考古学的歴史学的重要さをアピールし、大々的に研究を始めた。当初は乗り気でなかった学会も、研究が進むにつれて、ことの重大さに気づき始める。
というのは、今まで胡坐をかいていた権威が、ガシャドクロが見つかった崖のように崩れるからである。
もし、今までの業績が全て覆されたら、今までヘコヘコと権威に従ってきてようやく成ることが出来た教授や学部長の地位も危うくなり、尚且つ恩師の業績に泥を塗ることになる・・・!
これは消さねばならぬ!ということで、その「心ある」学者が派閥でないことを奇貨とし、八方手を尽くして闇に葬るのである。派閥だったとしても、恐らく関係なく。
恩師の業績云々は、人並みの良心と情状酌量しておくとして、闇に葬られなかった場合、これらは教育界にも波及する。
教科書は全部書き換え。現代ならネットで先に広まってしまうので、すぐに切り替わらない学校教育は、教師は下手をすると子供から馬鹿にされて、学級崩壊が加速すること間違いなしである。
すると、ストレス発散に激辛カレーで同僚後輩をいじめる輩が増えて、もはや教育界の権威は地に堕ちるどころか見つかる前のガシャドクロの如くに埋もれるであろう。
まあ、そのようなものは後年見つかっても、誰も見向きもしないだろうが。
学校が潰れれば、これまたそこに教科書を卸していた出版業界にも多大な影響が出て、歴史学や考古学で著名な大学は振るわなくなる。
進学率は下がり、低収入の人が溢れかえり、お店も閑古鳥が鳴く。
すると、「これを祈れば幸せになれるよ。一緒に頑張ろう」と誘いに来る人も誘いに行く人も増える。恐ろしや恐ろしや。
このノリで政府については、と書こうと思ったが、流石に呆れてきた。飽きたというより呆れた。少し短くして書く。
お店は閑古鳥が鳴くので、税収が下がる。仕方ないので消費税アップ。腰が重いのが取り柄の政府は古今を問わず抜本的な対策を取らないか取れないので、仕方なく(財務省は喜び勇んで)消費税やら酒税やらタバコ税を上げていくしかないのである。
時の総理は思い悩み、血迷ったのか、ガシャドクロの公表に至る。すると、ガシャドクロ特需とでも言うべきフィーバー状態になり、一躍時の人となった。もしくは炎上。
ガシャドクロが好評だったのでと、別のものを公表しようとすると、二匹目のドジョウならぬガシャドクロはいなかったようで、世間は何事もなかったかのように忘れていった。
これはいったい、何を書いているのか?それはともかく。
海外でもガシャドクロが見つかっており、彼の大英博物館にもいたらしい。
といっても、前述の如く、機能停止状態だったので、バラバラにして収蔵していた。
実際に出土して博物館の収蔵品として、公開されることはなかったが、倉庫にしまわれていたそれを公表するわけにもいかず、なんと捨て始めていたという。
それで、当時働いてたある学芸員が捨てられる前に一部を秘匿し、訴えを起こしたという。数年前にそんな話が出ていたようだ。
その報のまた聞きという奴だが、報が出ていた次の年に判決が下る予定と聞いた。続報は知らないが、お店に閑古鳥が鳴くと困るので、その学芸員の訴えは退けられたと思われる。
閑古鳥は恐ろしい。真実なんぞ覆してしまうのだから。
さて。冗談めかした話だけでは飽きてくるだろうし、既に飽きているだろうが、少しだけ丁寧に話を続ける。
今から何十年も前。南米のペルーのイカという場所で、奇妙な石が見つかった。
様々な大きさの石に、何やら彫り込まれていて、ある医者は診療に行った際、お土産にいくつか貰ったという。
よくよく見ると、現代考古学ではあり得ない事柄が記録されており、話題になったのだが、当時は新聞にこう書かれた。
「あれは地元民が作った、意味のない偽物」と、それを作ったという地元民の証言も載せた。
のだが、実は軍まで動き出して、隠蔽していたというのが、その石を貰い、奇妙なことに気づいて研究し始めた医者のインタビューやら取材で発覚したという。
とはいえ、無駄に騒ぎになって混乱しないように、という配慮だったようだが、詳細は忘れた。
そのドキュメンタリー本の翻訳版が、引っ越し前まで家にあった。
少しだけ読んだが、前半でそういう話が出てきたものである。
イカの石というものと、そういうことがあったと認識出来ただけで充分と思ったのもあり、全部は読まずに翻訳者のあとがきを読んだのだが、翻訳者は頭痛がずっと止まらなかったと述べていた。
今まで当たり前だと思っていたことが全部崩れていったからだという。そして、翻訳作業の足しになればと、海外の考古学界隈についての暴露本を読んだら、これまた頭痛が酷くなったという。
今となってはタイトルを思い出せないが、その当時は何かでタイトルを見たことがあるその書籍は、海外の考古学が権威の維持のために、真っ当な研究を潰していたことを書いていたという。
やはり、洋の東西を問わず、閑古鳥には勝てなかったようである。
格好をつけようとしてカッコウに鳴かれてしまっては、形無しである。(カッコウは閑古鳥の別名)
権威に座する神々は、ガシャドクロを燃やしてしまおうとしているようだが、それはラグナロクの始まりかもしれない。
その炎は世界を焼き尽くすことになり得るだろうから。
それから後に聞こえてくる閑古鳥の鳴き声は、今まで植え付けられてきたイメージと比べるまでもなく、心地のよいものかもしれないが。
では、よき終末を。
といっても、某元陰謀論者と共謀したラヂオ(という名称)の方であった。
ご注意を。真実を具体的に語るというのは、事実どまりであって相対的なものに過ぎないことを。
語り部の良心の有無すら関係なく、まがい物に堕する危険性を常にはらんでいる。
などと脅かしておいて、続けることにする。
以前、日本のどこかでガシャドクロが見つかったようだ。
しかし、機能停止状態で土に埋まっていたので、ごく一部を除いて危険性はなかった。崖から崩れてきて潰されるとかいう現場での危険は別として。
ガシャドクロってなんだ?というと、古来から語られている大きな人の骸骨の姿をした妖怪のことで、ついにその存在が確認されたのである!!
とまあ、一部本当の話で、ガシャドクロの証拠ではないが、ご存知の方もいるかもしれないとはいえ、一連の流れを記す。
3.11の後かそれとももう少し近年の大雨の時だったか、とある地域の崖がごっそり削れて落ちたという事件があった。
直後のテレビニュースの報道で、その崩れた崖をヘリから映した映像を流していたのだが、そこにとんでもないものが映っていたという。
それは巨大な人骨で、人が立っていても豆粒のような距離になる具合でありながら、詳細に形が見て取れるという代物であった。
どうしてそこで何も引っかからずに、というのも、放送する時は嫌な言い方をすると「検閲」をしてから映像を流すのに、生放送でもなかったようだが、そんなものが映りこんでいたのだとか。
後日、これはいけないと現場も思ったのか、同じ上空から改めて映した映像には、巨大人骨のあった場所に、これまた大きな青いビニールシートが被せられていたという。
それでちょっとした騒ぎになっていたことがあった。ありゃなんだ?と。しかもわざわざビニールシートなんぞ被せ直してるのは余計に変だと。ただの崩れた崖に無意味にかけるものではない。
後にマスコミ側が、ネットに拡散されたその映像に対して述べた見解はというと、「個人がいたずらでつけたもの」であった。
世の中に、ジョーク画像というのはあるが、そういうのはただの切り貼りであり、実際にニュースを見た人や録画で気づいた人も多数いたと思われる。
その上合成としてもただの切り貼りではない具合な上に、合成するにしても個人で作るにしては手間のかかる代物で、尚且つジョークで出すにしても悪趣味であり、紹介された理由も冗談のためではなかった。
あれは妖怪ガシャドクロです、なんぞと現代人が言ったり信じたりはしないだろうから、マスコミがそういうわけにもいかず、「個人のいたずら」ということにされている。
さて、話をガシャドクロとか言って書きだしたところに戻る。
「一部を除いて危険はなかった」と書いた。
だが、これは嘘である。場合によっては皆々の生活にとても影響が出る恐れがある!!
何故ならば・・・真実が広まるというのは、決していいことばかりではないからである・・・。
思想家の呉智英が昔出した著作の「はじめに」に当たる部分で、中学生のころだかに修学旅行で広島に行った話を書いていた。
原爆資料館の入り口に、「心臓が悪い方や妊産婦の方など、負担がかかると危険な方はご遠慮ください」という、よくある注意書きをあまり気にせず読んで、原爆被害の生々しさを堪能してきたそうな。
しかし、後年(その著作を書く前に)思い出して、はたと考え至ったのが、原爆資料館の入り口で読んだ注意書きであった。
それはつまり、皆が皆、真実を受け取ることは出来ないのだということに思い至ったという具合の内容である。
馬鹿な!真実を隠しているなんて既得権益がどうたらこうたら!という意見は確かにそういえるが、ならば、その既得権益は、例えば上記のマスコミだとか、地下から出てきた古い物なら、考古学の分野になるだろうし、いわゆる陰謀論なら政府がとか、なんたらの陰謀だとかになるが、果たして、そこにしかないのだろうか、と考える。
まずはテレビの話にしてみよう。
崩れた崖からガシャドクロが見つかったと。ガシャドクロは仮名だが、面白いのでこれで行く。
上記のニュースから派生して「世紀の発見だ!」とテレビや新聞や雑誌も騒ぎ立てたとしよう。
では、今まで某国営放送でドキュメンタリーだとか教育番組で流していた内容はどうなるのか?
彼らや我々が学校で習っていたことは無意味だったとなる。なら、無意味なことを信じ込ませていた彼らはどうなるのか?
もはやその権威は地に堕ち、新聞は売れず、テレビは総スカンを食らい、広告料ももらえず相次ぎ倒産となる。
日本の意見を代表していないのに代表していると標榜している新聞なんかが無くなるわけだ。ついでに別の新聞もなくなるし、新聞社が抱えていたテレビ局もなくなる。
すると、それらに関係している業者も全て潰れる。輪転機(新聞を刷る機械)は、某宗教団体が回してくれるとしても、あれらもマスコミを抱えているので、影響がないわけではない。
今まで羽振りがよかったお客様がこぞって消えていったので、お店も閑古鳥が鳴く。
世の中恐慌状態に陥り、ますます某宗教団体だけでなく、魑魅魍魎跋扈する新興宗教界隈から百鬼夜行が起こるであろう。恐ろしや恐ろしや。
テレビ、といいつつ付随した話にもなったが、テレビというよりマスコミからの影響という点になった。
次は地下に埋もれていたという点で、考古学だとか歴史学の方にしてみよう。
いわゆる「心ある」学者が、ガシャドクロの考古学的歴史学的重要さをアピールし、大々的に研究を始めた。当初は乗り気でなかった学会も、研究が進むにつれて、ことの重大さに気づき始める。
というのは、今まで胡坐をかいていた権威が、ガシャドクロが見つかった崖のように崩れるからである。
もし、今までの業績が全て覆されたら、今までヘコヘコと権威に従ってきてようやく成ることが出来た教授や学部長の地位も危うくなり、尚且つ恩師の業績に泥を塗ることになる・・・!
これは消さねばならぬ!ということで、その「心ある」学者が派閥でないことを奇貨とし、八方手を尽くして闇に葬るのである。派閥だったとしても、恐らく関係なく。
恩師の業績云々は、人並みの良心と情状酌量しておくとして、闇に葬られなかった場合、これらは教育界にも波及する。
教科書は全部書き換え。現代ならネットで先に広まってしまうので、すぐに切り替わらない学校教育は、教師は下手をすると子供から馬鹿にされて、学級崩壊が加速すること間違いなしである。
すると、ストレス発散に激辛カレーで同僚後輩をいじめる輩が増えて、もはや教育界の権威は地に堕ちるどころか見つかる前のガシャドクロの如くに埋もれるであろう。
まあ、そのようなものは後年見つかっても、誰も見向きもしないだろうが。
学校が潰れれば、これまたそこに教科書を卸していた出版業界にも多大な影響が出て、歴史学や考古学で著名な大学は振るわなくなる。
進学率は下がり、低収入の人が溢れかえり、お店も閑古鳥が鳴く。
すると、「これを祈れば幸せになれるよ。一緒に頑張ろう」と誘いに来る人も誘いに行く人も増える。恐ろしや恐ろしや。
このノリで政府については、と書こうと思ったが、流石に呆れてきた。飽きたというより呆れた。少し短くして書く。
お店は閑古鳥が鳴くので、税収が下がる。仕方ないので消費税アップ。腰が重いのが取り柄の政府は古今を問わず抜本的な対策を取らないか取れないので、仕方なく(財務省は喜び勇んで)消費税やら酒税やらタバコ税を上げていくしかないのである。
時の総理は思い悩み、血迷ったのか、ガシャドクロの公表に至る。すると、ガシャドクロ特需とでも言うべきフィーバー状態になり、一躍時の人となった。もしくは炎上。
ガシャドクロが好評だったのでと、別のものを公表しようとすると、二匹目のドジョウならぬガシャドクロはいなかったようで、世間は何事もなかったかのように忘れていった。
これはいったい、何を書いているのか?それはともかく。
海外でもガシャドクロが見つかっており、彼の大英博物館にもいたらしい。
といっても、前述の如く、機能停止状態だったので、バラバラにして収蔵していた。
実際に出土して博物館の収蔵品として、公開されることはなかったが、倉庫にしまわれていたそれを公表するわけにもいかず、なんと捨て始めていたという。
それで、当時働いてたある学芸員が捨てられる前に一部を秘匿し、訴えを起こしたという。数年前にそんな話が出ていたようだ。
その報のまた聞きという奴だが、報が出ていた次の年に判決が下る予定と聞いた。続報は知らないが、お店に閑古鳥が鳴くと困るので、その学芸員の訴えは退けられたと思われる。
閑古鳥は恐ろしい。真実なんぞ覆してしまうのだから。
さて。冗談めかした話だけでは飽きてくるだろうし、既に飽きているだろうが、少しだけ丁寧に話を続ける。
今から何十年も前。南米のペルーのイカという場所で、奇妙な石が見つかった。
様々な大きさの石に、何やら彫り込まれていて、ある医者は診療に行った際、お土産にいくつか貰ったという。
よくよく見ると、現代考古学ではあり得ない事柄が記録されており、話題になったのだが、当時は新聞にこう書かれた。
「あれは地元民が作った、意味のない偽物」と、それを作ったという地元民の証言も載せた。
のだが、実は軍まで動き出して、隠蔽していたというのが、その石を貰い、奇妙なことに気づいて研究し始めた医者のインタビューやら取材で発覚したという。
とはいえ、無駄に騒ぎになって混乱しないように、という配慮だったようだが、詳細は忘れた。
そのドキュメンタリー本の翻訳版が、引っ越し前まで家にあった。
少しだけ読んだが、前半でそういう話が出てきたものである。
イカの石というものと、そういうことがあったと認識出来ただけで充分と思ったのもあり、全部は読まずに翻訳者のあとがきを読んだのだが、翻訳者は頭痛がずっと止まらなかったと述べていた。
今まで当たり前だと思っていたことが全部崩れていったからだという。そして、翻訳作業の足しになればと、海外の考古学界隈についての暴露本を読んだら、これまた頭痛が酷くなったという。
今となってはタイトルを思い出せないが、その当時は何かでタイトルを見たことがあるその書籍は、海外の考古学が権威の維持のために、真っ当な研究を潰していたことを書いていたという。
やはり、洋の東西を問わず、閑古鳥には勝てなかったようである。
格好をつけようとしてカッコウに鳴かれてしまっては、形無しである。(カッコウは閑古鳥の別名)
権威に座する神々は、ガシャドクロを燃やしてしまおうとしているようだが、それはラグナロクの始まりかもしれない。
その炎は世界を焼き尽くすことになり得るだろうから。
それから後に聞こえてくる閑古鳥の鳴き声は、今まで植え付けられてきたイメージと比べるまでもなく、心地のよいものかもしれないが。
では、よき終末を。