ウヰスキーのある風景

読む前に呑む

蘇生

2010-05-05 | 雑記
長官は滅びぬ。何度でも蘇るさ!
などといきなり書いてみた。コメント返しと思えば結構。あ、あれの動画は未定だけどまだ先だから!

さかのぼる事二日前の五月三日。夜勤に向かう電車内で自分のケータイが鳴る。
鳴る、といってもバイヴの音。これでも意外とうるさいので叩き割りたくなるが堪えた。

相手は兄貴。叩き割りた以下略だが、今電車なので、というとメールするから、という。

口調も穏やかで、メールで済む問題ならたいしたことは無いだろう。母の日か?と思ったが、予想通りだった。

曰く、一番下の弟がもう菓子折り買ったらしく、俺は花でも買おうかと思うんだが?と。
ならもういっそ三人別々のものを送ることにしよう。母親は動物好きだからぬいぐるみ見てくる、花は任せた。

というわけで、夜勤明けにお出かけをしてきた。向かった先は多摩動物公園。
何年か前から、五月四日は緑の日になっている。そして、恩賜公園はそういう日に無料化される。

天気もよく、しかも日差しが強すぎるわけでもなかった。客も大量にいる。
エントランスで人がごった返すのを見たのは初めてだと思う。早速出入り口にある土産屋へ。

母親の動物好きは半端じゃなく、別件で上京してきた際、ミナミゾウアザラシが見たいといって
わしが案内してきたほどだった。ちなみに、自分も見たかったのはいうまでもない。
余談だが、その数ヵ月後、ミナミゾウアザラシのミナゾウ君は死んでしまったので、一種の予知かと思った。
というのも、飼育員の号令にあわせて動くはずが、ひどく緩慢なのだ。反応していない、もしくは出来ない
そんな印象を受ける。もしかして、調子が悪いのか?と感じていたが、その時は特に気に留めなかった。

そして数ヵ月後、訃報が流れる。母親と電話して「やっぱりあの時病気だったのかねぇ」などと。


さて、久しぶりになにを買ったものか。そうか、今年は寅年か、ならば虎だな!と思ったが
あまりひねりがない。というわけで、その隣に鎮座する「ユキヒョウ」を買った。
ユキヒョウは、ヒマラヤだかどこかの積雪のある高山で生息するヒョウの仲間。漢字なら雪豹だろう。

豹の仲間は、すらっとした四肢に細い尻尾。だがこいつは逆を行く。

太くて短めの足に、尻尾まで太い。崖みたいなところを歩き回る生活に適応した結果だそうな。
ちなみに、いわゆる豹柄も、灰色の雪原用迷彩の赴きになっている。

何年か前もここで買い物をして親元にプレゼントをしたが、その際は基本的に着払いといわれたが
今はどっちでもできるようにしてあった。いつまでも同じではないのだな。

ダンボールに詰められたユキヒョウを確認し、日付は今度の母の日。五月九日でいいんだったか。

手続きを済ませ外に行く。母の日にプレゼント贈ったから。今回は三人バラバラで行くよ、
わしのはワンパターンでまたぬいぐるみや。この動物園以外じゃあんまり見られん奴や、と電話すると、
早速「どこの動物園?」と食いついてきた。多摩動物公園だと答えると「上野のゴリラが子供産んだ」
などという。最近その手のニュースに疎くなっていたとはいえ、驚かされたものだった。
素晴らしい動物好きだすばらしい。また機会を見て、何かあげようかと思う。では、また。