同年代最強のキズナ・・・敗れる

　
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　４日（日）、朝の１レースのパドック映像。
　何とすでに満員かと思われる競馬ファンがパドックに集っている。
　好天に恵まれた京都競馬場。
　メインレースの豪華メンバー目当ての人出であろう。

　キズナ（牡４　栗東・佐々木晶）が１.７倍の１番人気で出走。
　先般、ＴＢＳ系列の“情熱大陸”に取り上げられていたこともあって、競馬ファンのみならず同馬の名前は浸透している。

　この日、京都５レースで落馬事故。
　天皇賞で単勝６.５倍に支持されていた３番人気のウインバリアシオン（牡６　栗東・松永昌）に騎乗予定のＡ・シュタルケ騎手が落馬負傷。
　急遽、武幸四郎騎手に乗り替わりとの発表があった。

　ほっほー。
　なるほどね。
　武幸四郎騎手にもチャンスが巡り、ここは勝ちに行くであろう。
　と、なると、武兄弟のワン・ツーも大いに考えられる。
　などと、思い込んでしまった。
　この日、当方も調子いいものだから・・・。
　キズナとウインバリアシオンの１、２着折り返しの３レンタン総流し馬券にも手を出した。

　さあ～、Ｇ１レースの生演奏のファンファーレ。
　一斉にゲートが開いた。
　するとゲート内でいらいらしていた２番人気のゴールドシップが出遅れた。
　キズナは、予定通り後方２番手の定位置から追走。

　ウインバリアシオンは、後方４、５番手から追走。
　フェノーメノは中団のやや前の７、８番手に位置している。
　１周目の長い隊列がスタンド前を通過。
　１０００メートル１分１秒７の通過タイム・・・それほど遅くないとの実況。

　サトノノブレスが逃げる態勢の長い隊列で、向正面から２周目の３コーナーの坂にさしかかった。
　３コーナーから４コーナーの中間。
　ラストインパクトが動きだした。
　ウインバリアシオンも徐々に押し上げ、それを見ながらキズナも上がってきた。

　４コーナーから直線に向くと、馬群も一団となってきた。
　大外のキズナも追いだしてきた。
　先頭まで１０馬身以上はあろう。

　残り２００をきると、中からフェノーメノの脚いろがいい。
　外から、ウインバリアシオンも先頭をうかがう脚いろ・・・。
　キズナは、キズナは・・・うーん、脚いろが前の２頭と一緒になっている。

　逃げ込みをはかるサトノノブレスを外から、フェノーメノが交わして先頭へ躍りでた。
　ウインバリアシオンも伸びる。
　キズナも外から・・・。
　何と、なんとキズナの内から、ホッコーブレーヴが突っ込んできた。
　キズナが交わされた・・・うっそ～。

　ゴール前、ウインバリアシオンをクビ差抑えたフェノーメノが連覇達成。
　２着馬ウインバリアシオンにハナ差まで迫ったホッコーブレーヴが３着。
　ガックリ・・・キズナは、０秒１差４着に敗れた。

　「レースそのものはいい形で運べましたが、もうひとつある上のギアに入りませんでした。状態はよかったのですが・・・。次は何とか巻き返したいですね」とは、武豊騎手のコメントとのこと。

　ディープインパクト産駒の天皇賞（春）制覇は、またしてもお預けとなった。
　宝塚記念では、必ず巻き返してくれるものと信じたい。（夫）


（出典：JRA-VAN NEXT 抜粋　「連覇達成フェノーメノ」）

参考資料：競馬エイト、サンスポ、大スポ、JRA-VAN NEXT他


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