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咲とその夫

 思いもよらず認知症になった「咲」の介護、その合間にグラウンド・ゴルフを。
 週末にはちょこっと競馬も。
 

映画「藁の楯」・・・

2017-07-06 22:11:25 | レビュー

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 7年前、少女を殺害した清丸国秀(藤原竜也)が刑を終えて出所後、再び少女を惨殺し逃亡。
 ところが、殺害された少女の祖父・蜷川隆興(山崎努)は、財力に物を言わせてとんでもない新聞広告を張った。
 逃亡中の「清丸を殺した者に懸賞金10億円を出す」。
 殺害条件は2つ。
 「清丸国秀に対する殺人罪もしくは傷害致死で有罪を受けた者。複数可」、「国家の許可を持って清丸国秀を殺害した者」

 懸賞金10億円に目がくらんだ者が次々と出現。
 清丸国秀を匿っていた男もその1人で、命からがら逃げて来た清丸は福岡県警に出頭した。
 その殺人犯・清丸を48時間以内に福岡から東京検察庁に護送する命令を受けた5人の警察官。 
 警視庁警護課第4係の銘苅一基警部補(大沢たかお)、同第3係の女性SPの白岩篤子巡査部長(松嶋菜々子)。
 さらに、警視庁捜査一課の刑事・奥村武警部補(岸谷五朗)と神箸正樹巡査部長(永山絢斗)の4人が福岡県警に向かった。
 
 福岡県警の留置所で殺人犯・清丸は、警察官に襲われて病院へ送られていた。
 病院へ向かった銘苅一基警部補ら一行は、傷の手当を受けた清丸を引き渡される。
 病院で清丸の警護をしていた福岡県警・関谷賢示巡査部長(伊武雅刀)も、護送メンバーの1人として4人に同行する命令を受けていた。
 清丸が手当を受けている際、看護師に襲われる羽目に会うなど、10億円と云う巨額の懸賞金に心が破壊される人間の性も描かれる。
 大量の警察車両による護送でも、機動隊員の中に清丸殺害を目論む者たちも出てくるから、実に大変な護送となった。
 
 目くらましの護送車なども用意されているが、清丸を護送する車両が特定され、高速道路で次々と襲われることとなる。
 警察車両の護送から、密かに新幹線で護送することとなった。
 ところが、その客車両が即座に特定されネット上に公開され、次々と清丸を狙う輩が現れる。
 銃撃戦の中、神箸正樹巡査部長が殉職。
 
 新神戸駅で停車中に清丸を狙う包丁を持った男が現れる。
 ホームにいた少女を人質にこちらに迫り、関谷賢示巡査部長と対峙する。
 再三の警告のあと、同巡査部長は止む無くその包丁男を狙撃したことで、兵庫県警に連行されることとなった。

 そのため、護送チームは、銘苅一基警部補、白岩篤子巡査部長、奥村武警部補の3人となった。
 新幹線による護送ができなくなって、止むを得ず一般車両に乗り換えて移動をはじめる。 
 
 いつも、清丸の居場所がネット上にアップされることから、3人の警察官の中に裏切者がいる。 
 ついに奥村武警部補が、財界の大物・蜷川隆興と通じていたことが判明。
 同警部補を護送の中途で解き放ち、清丸を護送する銘苅一基警部補、白岩篤子巡査部長らが、個人タクシー・運転手の協力を得ながら静岡から東京を目指す。

 ロリコン男の殺人犯・清丸国秀は、中途でトラブルがあって白岩篤子巡査部長を殺害する。
 怒り心頭の銘苅一基警部補は、清丸に暴行を働きながらも東京までついに護送。
 「衝撃のラストが待っている」との謳い文句の映画だった。
 
 ところが、衝撃を受けるような内容でもなく、何とも矛盾するようなラストが描かれる。
 検察庁や警視庁の上層部をはじめ、多くの警察官が見守る中、銘苅一基警部補が蜷川隆興に10億円の懸賞金を取り下げるよう説得。
 すると、蜷川隆興が突然、倒れている殺人犯・清丸国秀を仕込み杖の剣で殺害しようとする。
 その行為をいさめようとする銘苅一基警部補。
 仕込みの剣を振り落としたところ、その剣を拾った清丸国秀が、銘苅一基警部補を刺すのである。
 
 多くの警察官が取り巻いているけど、蜷川隆興が仕込み杖を抜いた瞬間、銃刀法違反容疑で捕らえる方向で一斉に動くべきであるけど・・・。
 あるいは、いさめようとする銘苅一基警部補を応援するため警察官が動くべきであるけど・・・。
 奇妙なラストだった。

 ロリコン男の殺人犯・清丸国秀はラストシーンに近づいた時点で、女性警察官がおばさん臭いとかの理由で殺害するだろうか。
 また、10億円に目がくらんだからと、多くの一般人や警察官たちが簡単に人を殺めようと行動するだろうか。
 全体的に矛盾一杯の内容だった。
 もっとも、無国籍映画の世界、小説の世界と単純に思えばいいのかも知れない。
 であるが、筋立てに納得のできない映画だった。

 作者は、巨額の金に理性を失う人間の狂気が描きたかったのであろうが、もっと違った視点からでも良かったと思う。(夫)


(出典:Yahoo! 映画抜粋)

[追 記]~あらすじ~
 少女が惨殺される事件が起き、殺人事件の懲役を終えたばかりの清丸(藤原竜也)が指名手配される。清丸を殺せば10億円の謝礼を支払うという新聞広告が出され、身の危険を感じた清丸は福岡県警に自ら出頭。清丸の命が狙われるという状況下、警視庁警備部のSP銘苅(大沢たかお)と白岩(松嶋菜々子)は凶悪犯を移送することになる。
(出典:Yahoo! 映画抜粋)

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