咲とその夫

 定年退職後、「咲」と共に第二の人生を謳歌しながら、趣味のグラウンド・ゴルフに没頭。
 週末にちょこっと競馬も。
 

今週の追っかけ馬(5月29日・30日)

2010-05-28 23:46:00 | スポーツ
 「史上最強のメンバーによるダービー、いよいよ30日にスタート」と言ったようなフレーズが踊る今週のスポーツ各紙。

 競馬評論家、競馬関係者のコメントも乱立しており、日を追うごとに盛り上がってきている。
 そこで、東京の芝コースについてどうなっているのか気がかり「先週の日曜日が雨での競馬となったため、3~4コーナーを中心に傷みが出始めましたが、今週からCコースになり概ね良好な状態。」とのこと。

 一方、京都の芝コースについては「先週は大雨の中での競馬となり、3、4コーナーとホームストレッチの傷みが進みました。その他の箇所についても部分的に傷みが出始めています。なお、使用コースはCコースです。」とのこと。


[土曜日の追っかけ馬]
東京9R オオトリオウジャが出走予定。
 前走は、直線に向いて残り400mあたりから先頭に抜け出したタイガーファングに満を持して、中ほどから先頭を行くタイガーファングを捉えにかかるが、2分の1馬身及ばなかった。
 スタートから終始内側を折り合って追走し、レース運びはとても良かった。
 今回も前走と同じ馬番枠で、引き続き三浦皇成騎手が手綱をとるので心強い。1000万下は、0-3-0-3の戦跡なら今度こそ内側から突き抜けてもらいたい・・・・単で。


京都10R リトルアマポーラが出走予定。
 前日売りでは、単勝12倍台の8番人気、10倍以下が6頭もいるなど混戦模様。前走は、スタート直後から後方に下げて無理なく追走して、直線に向いての勝負どころ内側にうまく入ったトライアンフマーチと同じコースを狙うも、前が詰まり行き場を失ったことで闘志も潰え、思うような競馬ができなかったように見えた。
 今回は、前走に比べたら強いのもいるがメンバーが落ちるので、何とかGⅠ馬のプライドにかけても頑張ってもらいたい・・・・長期休養組も多いので3着以内を。


[土曜日の結果]
東京9R オオトリオウジャ・・・・・7着
京都10R リトルアマポーラ・・・・ 6着

 
[日曜日の追っかけ馬]
東京10R ローズキングダムが出走予定。
 前々日売りでは、離された5番人気の単勝25倍台。10倍以下が4頭で、2倍台でペルーサとヴィクトワールピサが人気を分けている今年のダービー。

 2歳王者のローズキングダムは、中ほどの後入れのベストな枠順。
新馬戦でヴィクトワールピサを負かしたときが456キロの馬体重。ところが、レースを重ねるごとに減り続け、前走の皐月賞では、438キロとデビューから18キロのマイナス。
 今回、「25日朝の調教中に右前脚にザ石(ざせき=ひづめの底部に内出血を起こす)を発症」のアクシデントもあったが、翌日出走できるとの橋口弘次郎師の決断があった。
 
 主戦の小牧太騎手が騎乗停止中で、後藤浩輝騎手に乗り替っており「小牧さんが一番乗りたかっただろうし、後藤浩輝を殺して小牧さんになりきって乗る」と力の入ったコメントの後藤騎手。
 「きょうの動きを見てホッとした。小気味いいフットワークで真っ直ぐに走っていた。」と橋口弘次郎師のコメント。なお、木曜追いの結果、サンスポ調教評価Aが出ている。

 当日、馬体重がプラスにあれば、何と言ってもGⅠ馬・・・・狙いたい(人気も落ちており)


京都11R オークヒルズが出走予定。
 初の芝コースに参戦、ダート戦もここ3戦いいとこが見受けられない。ただ、前走は4コーナーを回って大外から詰めてきたあたりは良かったが、坂から思うように伸びず0.6秒差の7着。
 案外、芝コースは向いているかも・・・・・走り方から。新しい面が見られるものか期待も半々。(夫)


[日曜日の結果]
東京10R ローズキングダム・・・・・2着
京都11R オークヒルズ・・・・・・ 10着


 参考資料:ギャロップ、サンスポ、大スポ、JRA-VAN NEXT他



「フサイチコンコルド」(1996年ダービー馬)
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7611頭の頂点へ・・・

2010-05-28 20:32:32 | スポーツ
 2007年生まれの7,611頭の中から、18頭(うち外国産馬1頭)が数々のレースを戦って競馬の祭典ダービーに駒を進めて・・・・いよいよ、5.30決戦へ。
 近年にない・・・・史上最強馬が府中のターフに。
 
 2冠制覇なるか、変則2冠制覇か、連勝で戴冠なるか 

 国内生産馬も年々減少しているが、競馬の世界はダービーに始まって、ダービーに終わるといわれている。

 競走馬としてこの世に生を受けたからには、何とかダービーに出走しその頂点を極めさせるべく関係者一同大変な思いでこの日を迎えられている。
 
 観戦する我々競馬ファンも2歳新馬戦から一体どの馬がダービーを取るのか・・・・・・と1年間一生懸命応援してきた。

 そして、来年のダービーには、あのディープインパクトの仔たちも出走するだろうと、そちらの方も楽しみに・・・・・鬼が笑うけど

 出走各馬もそれぞれ最終調整(調教)が行われ、各有力馬は好調教の模様であるとスポーツ新聞各紙が報道している。
 勿論、主催者のJRAもPRに余念がない・・・・・JRA-VANでも。


 ⑨ペルーサ:サンスポ調教評価S、5F 67.5秒 ラスト1F12.4秒の馬なり。23日に坂路4F 50.9秒の時計を叩いているので、「いつも通りの調教です。」と藤沢和雄師のコメント。

 ⑦ヴィクトワールピサ:サンスポ調教評価S、5F 67.4秒 ラスト1F12.2秒の馬なり。3頭併せの真ん中に入れて、折り合いをつけさせるようにガマンさせて、最後の追いで最先着と予定通りの調教ができたと角居勝彦師。

 ⑱ダノンシャンティ:サンスポ調教評価A、栗東坂路 4F 53.3秒 ラスト1F12.6秒の馬なり。「前走時と同じようなリズムで調整できているのもいいね」と松田国英師のコメント。なお、前走の反動は全くないとのこと。

 出走が危ぶまれた⑧ローズキングダムは、橋口弘次郎師から晴れて出走へGOサインが出たとのこと。

 ③ルーラーシップもサンスポ調教評価A。

 来年2月で定年となる池江泰郎師の2頭出しとなる⑭リルダヴァルは、サンスポ調教評価Aでかつ1番時計(DPコース6F76.0秒)をマークとか。もう1頭の⑰トゥザグローリーは、サンスポ調教評価Bとのことで、調教ではリルダヴァルが勝(まさ)った。

 史上最強のダービー発走まで・・・・・あと2日。

 枠順も発表され、何だかワクワクしてきた・・・・イチオシの馬どれにするかな(夫)



[ディープインパクト](社台スタリオンステーションにて)

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密偵・・・・伊三次

2010-05-28 20:32:10 | レビュー
 池波正太郎小説での話、ご存知・・・・火付盗賊改方長官長谷川平蔵が主人公の物語。そこに登場する元盗賊で、すっかり改心し密偵となって、長谷川平蔵の手足となり働いている伊三次のこと。

 娘も時代物が大好きで、娘が持っている「鬼平犯科帳」(全24巻)のうち16巻までを借りて面白く読み耽っているが、やっと14巻まで読み終えて、15巻目に突入している。

 その合間に平行して「蝶の戦記」「忍びの旗」「忍者丹波大介」「夜の戦士」「忍びの女」「錯乱」「人斬り半次郎」と次々と池波小説を読み、これらの本にもついつい夢中になった。

 最近では、義兄が貸してくれた「その男」「編み笠十兵衛」「黒白」もあっという間に読み終えて、一昨日から、再び「鬼平犯科帳」に入っている。

 合間に読んでいた一連の本は、ほとんどが上下巻で結構読み応えがあるものばかり・・・・・・。

 さて、「鬼平犯科帳」を1巻から順次読み次いでいくうちに主人公平蔵を取り巻く人間模様についつい引き込まれ、盗賊とそれを取り締まる側、江戸の町に住みくらしている人々の生き様が実にうまく描写されており、どんどん物語の中に溶け込んでしまう。

 主人公平蔵の部下を思いやる心の篤さ、だからこそ部下も我を忘れて働く・・・・・確かなリーダーシップ。
 この平蔵の生き様に多くの読者が共感しているとのこと。

 「人が何か仕出かすことは、必ず、何らかの結果をまねくことなのだ。当り前のことだがね」
 「その当り前のことを、人という生きものは、なかなかに、のみこめぬものなのさ、このおれもそうだが・・・・・」
 「のみこめていりゃ、人の世の苦労もねえわけだが・・・・」
 「そのかわり、つまらねえ世の中になってしまうだろうよ」
 これが、浮世の仕組みなのだと・・・・・平蔵(作者)は言っている。

 さて、平蔵の懐の深さには、元盗賊でこれはというものに目を付けて、数々の密偵に仕立て自分の手足となって働かせているが、気風(きっぷ)がいいリーダーであることから、改心した多くの密偵(“ひとクセ”も“ふたクセ“もある)が懸命に尽くしているところが好きである。

 大滝の五郎蔵、おまさ、小房の粂八、伊三次、相模の彦十、馬蕗の利平治らの密偵。

 それ以外に剣友の岸井左馬之助などについても細かな背景描写があり、これらの人物が浮き上がってくる。

 勿論、部下である佐嶋忠介与力をはじめ木村忠吾、小柳安五郎、酒井佑助、沢田小平次らもおなじように書き込まれているから、これらの人物像が目の前に生きいきとしてあらわれ親しみが湧いてくる。

 
 ところが、14巻「五月闇」の中での話。あの密偵“伊三次”が昔の仲間の“強矢(すねや)の伊佐蔵”に胸を刺されて・・・・・・最後は亡くなってしまうとの結末

 この章が発表された後、密偵“伊三次”について「何故、死なせた」「仕方がないから、伊三次のお通夜をしました」との読者からの手紙が作者に届いたらしい。

 「作者冥利に尽きます」と。

 第15巻特別長編 雲竜剣には、平蔵がこのように言っている場面がある。

 「こうなると、左馬ひとりでは、こころもとない。だれかに、後を追わせてくれぬか」
 「だれがよろしゅうございましょう」
 「酒井か、沢田か・・・・そうじゃ、沢田小平次に伊三次をつけてやろう」
 そういって、長谷川平蔵がはっとなり、
 「むう・・・」
 低く呻いたとかと思うと、
 「伊三次は、もはや、この世にいなかったのだな・・・・」
 佐嶋忠介は、うつむいてしまった。


 読んでいて、思わずジーンときてしまった・・・・・・それほどに一人ひとりの人物描写がいいので。



「鬼平犯科帳」(発刊:文春文庫)


[盗賊のモラル]
 1.盗まれて難儀するものへは、手をださぬこと。
 1.つとめするとき、人を殺傷せぬこと。
 1.女をてごめにせぬこと。

 すなわち、
 「盗むものも泣きを見ず、盗まれるものも泣きを見ず」

 だから、モラルをはずれて、畜生ばたらき、ねずみばたらきをする盗賊どもを、平蔵は情容赦しない。(第14巻解説抜粋)


 池波正太郎小説は、なおさらに味わい深くて・・・・・人間模様の精緻な描写がいつも素晴らしい。(夫)
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