半熟オヤジの基地

完熟できないオヤジの「狭く浅い&自己満足」の部屋

『ガリーボーイ』を観ました。

2020-06-23 06:00:00 | えいがかんしょうの部屋
 ムラド(ランヴィール・シン)は、雇われ運転手の父を持ち、スラムに暮らす青年。両親はムラドが今の生活から抜け出し成功できるよう、彼を大学に通わせるために一生懸命働いていた。しかしムラドは、生まれで人を判断するインド社会に憤りを感じ、地元の悪友とつるみ、内緒で身分の違う裕福な家庭の恋人と交際していた。ある日大学構内でラップをする学生MCシェール(シッダーント・チャトゥルヴェーディー)と出会い、言葉とリズムで気持ちを自由に表現するラップの世界にのめりこんでいく。そして“ガリーボーイ”(路地裏の少年)と名乗り、現実を変えるためラップバトルで優勝を目指す事を決意する。
(公式サイトより)

 今回も予備知識はゼロでした。
最初に「インド映画」というものが出ました。で、ガリーボーイ(意味不明)というタイトルだけで、「お 昔の、踊るマハラジャみたいな陽気な物語かな」とか予想してました。
あれも、インドの「雰囲気」を象徴する作品でしたが、この作品も、インドの様々な「現実」を知ることになる、結構シリアスな作品でした。まずココがビックリ
ムラド自身は貧しい家庭に生まれたんですが、両親は必死に彼を育ててます・・・なんだけど、途中、彼に「現実に生きろ」みたいなセリフを吐く・・・両親も色々あったんでしょうね。
彼女のサフィナは裕福な家庭に生まれた女性、しかしこの両親は、娘に対する制約が多くて厳しく育ててます。ただ、その点も、彼女を思うためなんですよね。
で、ムラドは、自分の置かれた立場・境遇にとっても憤りを感じてて、その溜まった思いが、シェールとの出会い、そしてラップの世界を知ることにより、一気に爆発しちゃいました
そう、今さらですが、この作品、インドで活躍する実在のラッパー、Naezyの半生を基にした物語なんですね
まさか、インド映画で、ラップが聴ける、ラップをメインにした作品が観れるとは全く予想してなかった。ココが第二のビックリ
ラップって、素人の俺は偉そうに言えませんが、メッセージ性がとっても強く、それを上手い具合にリズムに乗せる・・・韻を踏んだり・・・
この作品を観た俺としては、リズムはまあ理解しているとして、メッセージも字幕で分かるとしても、韻を踏むとかの特徴は理解できてないワケですよね
それでも、この作品で彼らが繰り広げるラップは、かなり見応えがあったのは確かです 結構大人しい雰囲気だったムラドですが、言葉は強すぎ
余談ですが、女性陣も強すぎ サフィナが(ムラドが浮気した)女とケンカするシーンも壮絶でした
良い意味で、沢山、裏切られた作品でした
ちゅうことで、インド映画の新たな一歩・・・で、70点
※あくまで個人的主観ですので、気分害されましたら申し訳ありません
 

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