半熟オヤジの基地

完熟できないオヤジの「狭く浅い&自己満足」の部屋

『樹の海』を観ました。

2007-08-18 08:43:09 | えいがかんしょうの部屋
 年間自殺者が3万4千人を超える“自殺大国ニッポン”。富士山麓に広がる“青木ヶ原樹海”に足を踏み入れる人の数は減ることがない。その“樹海”を舞台に、迷い込んだ人々、死を望んだ者、或いは生を渇望する者、それぞれが抱える人生の断片が交錯しながら物語は綴られていく。(公式サイトより)
自殺など考えたことのない楽天的な俺でも、この「青木ヶ原樹海」は知ってます。「一度迷ったら出られない」「方位磁針が使えない」などという噂が有名な自殺の場所ですよね。ちょっと噂が大きくなっているらしいですが…
そこに入り込んでくる人たちの4つの話が描かれるオムニバス映画です。
とはいえ、ただただ死に至るだけの結末を描くのではありません。それじゃ映画になりませんもんね
樹海に捨てられ殺されかけた男が他の自殺者を目撃してしまい、その人から「生」を再認識するエピソード1
借金苦に自殺をはかろうとする女性を追って樹海に入る取り立て屋の行動を描くエピソード2
自殺した女性の調査をしている探偵と、調査上で知り合ったサラリーマンの会話を描くエピソード3
かつてストーカーをした相手の男に忘れられ自殺を考えるエピソード4
どの話も静かなんですが、とっても味があって、飽きることなく観ることが出来ます
それぞれの話にポイントとなるものがあるのも特徴です。エピソード1の黄色いビラ、そしてエピソード4の柄のネクタイが特に印象に強く残ります
死について、生について、死んだ人について、生きた人について、そんな生死に関しての感じ方を、重々しくなく淡々と綴られている映画でした。
ちゅうことで、柄のネクタイに救われたねで、75点
※あくまで個人的主観ですので、気分害されましたら申し訳ありません

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