半熟オヤジの基地

完熟できないオヤジの「狭く浅い&自己満足」の部屋

『楽園』を観ました。

2020-08-22 05:00:00 | えいがかんしょうの部屋
青田が広がるとある地方都市―。屋台や骨董市で賑わう夏祭りの日、一人の青年・中村豪士(綾野 剛)が慌てふためきながら助けを求めてきた。
偽ブランド品を売る母親が男に恫喝されていたのだ。
仲裁をした藤木五郎(柄本 明)は、友人もおらずに母の手伝いをする豪士に同情し、職を紹介する約束を交わすが、青田から山間部へと別れるY字路で五郎の孫娘・愛華が忽然と姿を消し、その約束は果たされることは無かった。
必死の捜索空しく、愛華の行方は知れぬまま。
愛華の親友で、Y字路で別れる直前まで一緒にいた紡(杉咲 花)は罪悪感を抱えながら成長する。
12年後―、ある夜、紡は後方から迫る車に動揺して転倒、慌てて運転席から飛び出してきた豪士に助けられた豪士は、笛が破損したお詫びにと、新しい笛を弁償する。
彼の優しさに触れた紡は心を開き、二人は互いの不遇に共感しあっていくが、心を乱すものもいた。
一人は紡に想いを寄せる幼馴染の野上広呂(村上虹郎)、もう一人は愛華の祖父・五郎だった。そして夏祭りの日、再び事件が起きる。
12年前と同じようにY字路で少女が消息を絶ったのだ。
住民の疑念は一気に豪士に浴びせられ、追い詰められた豪士は街へと逃れるが……。
その惨事を目撃していた田中善次郎(佐藤浩市)は、Y字路に続く集落で、亡き妻を想いながら、愛犬レオと穏やかに暮らしていた。しかし、養蜂での村おこしの計画がこじれ、村人から拒絶され孤立を深めていく。
次第に正気は失われ、想像もつかなかった事件が起こる。
Y字路から起こった二つの事件、容疑者の青年、傷ついた少女、追い込まれる男…三人の運命の結末は―。
(公式サイトより)
 うーん、観た直後なので、実はまだ頭が整理できてません
序盤は「豪士の話」です
彼、そして彼の母親も含めて、「境遇」が辛すぎますね。
内気で口数が少ない彼が、こんな「境遇」で自分の意志とは関係なく追い詰められていく・・・
(綾野剛さんの「姿」に圧倒されちゃった感があります)
哀しすぎる結末ではあったけど、じゃあ12年前の事件がどうだったのか というのが(自分は)分からなかった・・・というか、とっても思わせぶりなシーンがあって混乱しました
後半は、「善次郎の話」ですね。
彼も、豪士と結果的に近い境遇になっちゃってますよね。
(二人に共通するのは、周囲(世間)から煙たがられている状況でしょうか・・・「村八分」なんて言葉がこの作品から聞けるとは・・・)
ただ、豪士と違って、「大人」である点が、その後の行動の「差」になっちゃっています。これはこれで惨い
彼らを通しても、紡の目を通しても、よってもって犯人が「コレ」という結論に達しない・・・
・・・だけど、この作品は事件の真実を求めるものじゃない・・・人間の行動心理とか、そういった点がエグられている気がして、息が苦しいですね
ちゅうことで、Y字路のあの風景が、人間の「判断」に見えてしまう俺は「おかしい?」・・・で、65点
※あくまで個人的主観ですので、気分害されましたら申し訳ありません

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