半熟オヤジの基地

完熟できないオヤジの「狭く浅い&自己満足」の部屋

『ハンナ・アーレント』を観ました。

2015-02-01 05:00:00 | えいがかんしょうの部屋
 誰からも敬愛される高名な哲学者から一転、世界中から激しいバッシングを浴びた女性がいる。彼女の名はハンナ・アーレント、第2次世界大戦中にナチスの強制収容所から脱出し、アメリカへ亡命したドイツ系ユダヤ人。
1960年代初頭、何百万ものユダヤ人を収容所へ移送したナチス戦犯アドルフ・アイヒマンが、逃亡先で逮捕された。アーレントは、イスラエルで行われた歴史的裁判に立ち会い、ザ・ニューヨーカー誌にレポートを発表、その衝撃的な内容に世論は揺れる…。
「考えることで、人間は強くなる」という信念のもと、世間から激しい非難を浴びて思い悩みながらも、アイヒマンの<悪の凡庸さ>を主張し続けたアーレント。歴史にその名を刻み、波乱に満ちた人生を実話に基づいて映画化、半世紀を超えてアーレントが本当に伝えたかった<真実>が、今明かされる─。
公式サイトより)

 ナチスドイツのユダヤ人大虐殺はもちろん認識していますし、その手の映画やドキュメントを幾つか見た記憶はあります。
その中には、(アドルフ・)アイヒマンの名を出した作品もあったような気がします。(タイトルとかはすっかり忘れてしまいましたが
この作品の中には、そのアイヒマンの裁判シーンの「ホンモノ」が幾度と出てきて、見入っちゃいました。
で、私の知らなかったこのハンナという女性の物語・・・
どうしても民衆は「ドイツ」「ユダヤ人」「戦犯アイヒマン」というキーワード、しかも、劇中には、その悲しみ、憎しみを背負って生きている人々が沢山でてくるワケで・・・この映画を見ている自分も含めて、同じ「感情」が出てしまうのは当然の事です。
しかし、このハンナという女性は、「視点」がブレないんですよね。
アイヒマンという一人の人間が、あんな事を出来うるのは、人間というものを「捨てただけ」である。・・・受け取り方を違えてしまうと、「人間を捨ててしまえば、誰でもあんな事は出来うる」というようにも聞こえてしまうあの解釈・・・(あくまで俺の感触ですが
当然、劇中では仲間であった人々からも、痛烈な批判を浴びてしまう状況でした。
・・・が、最後の講談・・・あのシーンも賛否は極端に表れてしまっていたものの、俺はホントに聞き入ってしまいました
この事実であるハンナの講談を聞けただけでも、この作品は俺にとって価値があるものと思いました
ちゅうことで、アイヒマンの実際の映像での淡々とした語りも、裏付けられていたよう・・・で75点
※あくまで個人的主観ですので、気分害されましたら申し訳ありません

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