半熟オヤジの基地

完熟できないオヤジの「狭く浅い&自己満足」の部屋

『HUMAN LOST 人間失格』を観ました。

2019-12-01 13:00:00 | あにめ&ひーろーの部屋
 昭和111年――医療革命により死を克服し、環境に配慮しない経済活動と19時間労働政策の末、GDP世界1位、年金支給額1億円を実現した無病長寿大国・日本、東京。
大気汚染と貧困の広がる環状16号線外〝アウトサイド〟で薬物に溺れ怠惰な暮らしをおくる〝大庭葉藏〟は、ある日、暴走集団とともに特権階級が住まう環状7号線内〝インサイド〟へ突貫し、激しい闘争に巻き込まれる。そこで〝ロスト体〟と呼ばれる異形体に遭遇した葉藏は、不思議な力をもった女性〝柊美子〟に命を救われ、自分もまた人とは違う力をもつことを知る。
暴走集団に薬をばらまき、ロスト体を生み出していたのは、葉藏や美子と同じ力をもつ男〝堀木正雄〟。正雄はいう。進み過ぎた社会システムにすべての人間は「失格」した、と。
文明崩壊にむけ自らのために行動する堀木正雄、文明再生にむけ誰かのために行動する柊美子。平均寿命120歳を祝う人類初のイベント〝人間合格式〟を100日後にひかえ、死への逃避を奪われ、人ならざる者となった大庭葉藏が、その果てに選択するものとは――
貴方は、人間合格か、人間失格か――
(公式サイトより)

 昭和111年って 2037年 ってコトは、昭和のうちに、この「長寿大国」が出来上がっていたってコトですよね・・・
そんな昭和の世界は、あんなに大気汚染に見舞われてしまってて、貧富の差?も大きい・・・全人類が「無病長寿大国」ではないという状況はこんな厳しい世界なんですねぇ
「ロスト体というのは何で生まれるのか?」という理由が分からないまま、ロスト体とヒラメ?という部隊との壮絶な戦いから幕が開きましたね
その後から、この時代の設定や、各キャラの「立ち位置」が少しずつ分かりました。
SHELLの考え方も、そして正雄の考え方も、「人間は」という点で、葉藏に対して、そして見ている俺らに対しても説得してきますね。
その「結論」に至るまでの展開が、まあ(劇場用アニメらしい)スケールのデカいシーンにまで行きついてますね
主人公・葉藏は、この作品の中で、何度も「命」を落としています。(最初のシーンから死んでましたよね)
この作品の時代でいう「人間の命」は、俺が考える「命」とは違うもの・価値観であるように思えますが、「命」(人間)を一度落としてから得るもの? 次に起こす行動というものを色々考えさせられますね。
葉藏についても、最初こそ、この「流れ」のまま生きているような雰囲気ではありましたが、終盤は明確に自分のビジョンを持って強くなりました。
それもこれも、美子の願い、美子と一緒に見た「青い空」だったんでしょうね
物語を知る前に、制作陣を知ってこの作品に飛び込みましたが、予想していた通りで、そちらも満足でした

ちゅうことで、太宰治さんの本を読むと、面白さは変わるのかなぁ・・・で75点
※あくまで個人的主観ですので、気分害されましたら申し訳ありません

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