２０１７年第５戦 スペインＧＰ・決勝

　どんよりとした雲が彼方に見えていたバルセロナですが、雨が降ることは無かったですね
今回のスペインＧＰで、一番驚いたのは・・・レースではなく、「放送」そのものでしたね
１コーナーでリタイヤしてしまったライコネン選手を映したシーンから、号泣している観客・少年のシーン・・・これだけでも「あら、上手く（観客席の）映像を拾ったなぁ」と感心してましたが、その後のあのフェラーリのパドックでの少年とライコネン選手の初対面シーンは・・・正直言って、良い意味で「やられ」ました
最後の表彰台のシーンでも、しっかりと少年は嬉しそうに映ってましたし、なんか一つの心温まる「物語」を見させてもらいました
Ｆ１レース中継をずっと見続けている人たちは、私同様、結構びっくりしたんじゃないでしょうか
中継の中で、レース放送を損なう事無く、あんな形のシーンを出す・・・予選の時にも言いましたが、やはり株主が変わって、Ｆ１の運営が変わりつつあるというのが、とっても実感しました。
あのシーンの放送を決断した主催者の皆さん、粋な計らいをしたフェラーリの皆さん、グッジョブです
あんな体験をした少年、「将来は大好きなＦ１ドライバーになる」という夢を描いてくれてるといいなぁ
（今のところ）確実に近くなっている・・・そんな感じがした１シーンでした

一方、レースのほうも、面白かったですよね
ヴェッテル選手ハミルトン選手のバチバチなバトルが今年はずっと続いていて、見逃せませんもん
正直、スタート～１コーナーを獲ったヴェッテル選手がそのまま勝利するものと思ってましたが、メルセデスはすごい戦略家がいるんですかね・・見事でしたね
ボッタス選手も上手い具合にサポートに回ってたし、チーム力という点で、やっぱココは強いですよね
３位に何とか滑り込んだリチャルド選手なれど、２位とは１分以上の差がついている点、まだまだ２強には及びませんね
オーナーが逮捕されてて変な雰囲気のフォース・インディアですが、あのピンクのマシン、２台とも入賞を重ねてますね。速さはあまり感じないものの、信頼性が強いのと、運も味方してますね
あとは、私がずっと期待しているヒュルケンベルグ選手。彼も着実にルノー№１ドライバーとしての地位を確立しつつあります
そして、マシンの戦闘力が低いのに、仰天の戦略（今回は何と１ストップ）でついに入賞してしまったウェーレイン選手も素晴らしかったです
困窮しているザウバーチームに、素晴らしいプレゼントを贈りましたね
このポイント獲得により、名門マクラーレンは、最下位になってしまいました
アロンソ選手はいいペースに見えましたが、戦略が裏目裏目に出てしまいましたね。バンドーン選手は・・・マッサ選手を確認できてなかったような（ステアリングの）切り方でした。
さ、次はモナコ、レースもそうですが、変わりつつあるＦ１を発見していくのも楽しくなってきました