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サブプライムローンってなあ~に?

2008-03-30 | 政治
アメリカのサブプライムローンのせいで日本や世界の景気が悪くなっているというニュースを目にすることが多くなった。サブプライムローン?いったいそれは何じゃ? あまり深く突っ込んで考えないままに聞き流してきた。経済のことはあまり得意分野ではないので。でもあまりにもしばしば耳にするので多少内容に注意せざるを得なくなった。

 それで少し理解できたのは、要するにアメリカの銀行やノンバンクが低所得者向けに安い住宅ローンを組んで家を売りまくったところ、低所得者がローン返済が不能になり貸した金が不良債権になった(還ってこなくなった)ということらしい。この陰にはブッシュ政権が対テロ戦争に金を使い国内では格差拡大の政策をとったことがあるらしい。もっともそれだけではなく、もともとこのローンを売りつけた銀行やノンバンクは、返済できそうもないような低所得者に無理矢理家を買わせてお金を貸し付けていたようだ。

 そしてそれが焦げ付いて多額の不良債権を抱えて問題になっているということらしい。それって、日本のバブル後の銀行と同じような問題ではないか。もっとも日本の場合は低所得者ではなくて中小企業だった。銀行の損失を国民の税金を投入して救うということをやろうとしているのも、日本と同じ経過をたどっている。日本が一足早くお手本を示したと言うことなのだろう。日本発世界不況を回避するために多額の税金が投入された。アメリカもそうするのだろうか。アメリカはアメリカ発の世界不況なんかは心配していない。アメリカが困らないようにするだけだろうが。

 このサブプライムローン問題では、日本経済への影響や世界経済への影響が声高に語られる。しかし不思議に思うのは、報道ではけっしてローンが払えなくなり家を失い路頭に迷っているアメリカの低所得者たちのことを心配していない。これだけの大量のホームレスが発生し、スラム街に人々が流れているのに、どの新聞もテレビも一言もそれを報道しない。もっぱら心配なのは日本経済であり、株価であり、世界の不況の心配である。でも、われわれ庶民には日本経済など心配していない。だってあれだけ史上初めての長期好景気と言われたのに、われわれの暮らしはいっこうに良くなる気配もなかった。だから景気が悪くなっても我々の生活に関係があるとは思えないのだ。気にしているのは株を買って働かずに儲けようという卑怯で下劣な金の亡者たちだけだ。それよりも家を失い路上に生活している人たちが今どうしているのか、何をどう考えているのか、アメリカは彼らをどう扱っているのか、そのようなことを知りたいと思う。

 オバマとクリントンのどちらが勝ったか負けたかばかりを報道しないで、オバマは彼らをどうしようとしているのか、クリントンはどうなのか、共和党はブッシュ路線を続けると言っているのか、そのようなことを報道してもらいたい。サブプライムローン問題とは実は景気や経済の問題ではなく、家を失った人がどうやって毎日の糧を得て、どうやって生きる望みをつないでいるのか、失っているのか、それが問題なのだ。

 今日は花冷えの一日だったが、近くの沼のほとりに花見に行った。まだ五分咲き程度だけれど、木によっては満開になり、華やかな雰囲気だった。帰って桜餅を食べ、桜湯を飲んだ。午後から雨。

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