ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

比叡山で雪道歩きを思い出す

2014-02-20 | 花と自然
近頃和服で過ごすことが多くなった。仕事も辞め、家で和服でくつろぎ、テレビを見ていると、ついつい体を動かすことを忘れてしまう。これではいけないと、久しぶりに雪の中を歩こうと、真っ白に雪をまとった比叡山に登った。気温は低いが天気は良い。青空が気持ちよい。登り口は、京都側の玄関口である元三大師道だ。比叡山に上る僧が利用する古来からの道だ。「登山口」という名前のバス停から急な階段が続く。比叡山の回峰行者の登り道でもある。

バスから降りたのは二人。もう一人は杖にすがって歩くご老人。ところが登り始めてみると、驚くような健脚だ。すぐに追いつくだろうと後ろからついて行ったが、まったく追いつけない。杖を頼りに歩いているようだが、その健脚さはびっくりだ。休みを取ることもなく、どんどん登っていく。毎日のように登っているのだろうか。むしろ間は広がっていった。運動不足がたたって、自分の方が遅れ気味だ。

ちょうど1時間で、青龍寺に到着。雪が深くなった。先のご老人は、ここで引き返した。どうやら頻繁にここにお参りしているようだ。ここは法然が籠もって修行をつんだところだ。法然の座像が本堂の前に座っている。お寺がきれいに雪を払った階段がまっすぐに続く。 雪も20cmくらいある。夏なら参拝客や観光客が歩いている道なのだろうが、ロープウエイもバスも動いていない今は、歩いて登ってきた人以外は歩いていない。

やがて西塔の釈迦堂に着く。参拝し、法華堂を周り、浄土院を超えて再び元三大師道を途中までたどり、八瀬に降りた。比叡山は、雪があるときもないときも、生き物のおもしろさはほとんどないが、歴史を思わせる古刹や神社などは至る所にある。京都周辺の山に登る楽しみは、そこに見いだすしかない。

久しぶりに雪の中を一人歩いた。北海道の雪道を思い出す。東京や関西の人間はこの程度でも大雪と喜んだり苦労したりするが、雪国の人たちは、これが当たり前の生活なのだということを、あらためて思った。

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1 コメント

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和服 (mmadoka)
2014-03-19 21:59:05
大学の仕事を辞められたのですね?
生涯仕事をされていく感じはしますが!

和服と言う事は、着物ですよね。
京都に住んで着物で過ごすのは気持ちも落ち着きそうです。このまま京都住まいになられるのでしょうか?

もうじき桜の季節ですね。
来月4-5日に奈良の桜めぐりに仕事で行きますが、今年の桜は平年通りならまだ咲かない内に吉野に行く事になりそうです。


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