ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

月にむらくも 花に風

2008-04-01 | 南の海
サクラが咲いた。満開の桜に人々が春を楽しむ。

近くの沼のほとり。

しかし、月にむらくも 花に風。今日は春の嵐が吹き荒れた。サンナシ小屋周辺では吹雪と地吹雪でたいへんだったようだ。

春は別れと出会い。一期一会も人のならい。

井伏鱒二の訳で 干武陵の一吟「勧酒」。

「この杯を受けてくれ
 どうぞなみなみつがしておくれ
 花に嵐の喩えもあるぞ
 さよならだけが人生だ」

しかし、寺山修司のこの詩。彼のやさしさが込み上げる。

「さよならだけが人生ならば また来る春は何だろう
 はるかなはるかな地の果てに 咲いている野の百合何だろう
 さよならだけが人生ならば めぐり会う日は何だろう
 やさしいやさしい夕焼と ふたりの愛は何だろう
 さよならだけが人生ならば 建てた我が家はなんだろう
 さみしいさみしい平原に ともす灯りは何だろう
 さよならだけが 人生ならば
 人生なんか いりません」


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