ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

地震よりも怖い原発

2007-07-23 | 環境
中越沖地震で柏崎原発に60箇所を超えるトラブルが発生した。変圧器の火災も4時間も消火できない状態が続いた。まさに危機一髪だったようだ。活断層の上に作られた原発の恐ろしさに身震いがする。

 あの地震が起こったときに、ニュースで柏崎市と刈羽村が震度が最も大きいと聞いたとき、まず原発はどうだろうかと心配した。しかし、多くのテレビやラジオのニュースは原発のことに触れないで、もっぱら市内の被害の報道に終始した。原発について触れたニュースは、ただ一言「原発はすべて自動停止した。安全に問題はない」とだけ述べただけだった。

 あれだけ原発の事故の事実隠蔽が明らかになった直後だというのに、どの報道機関も東電の安全だという発表をただ垂れ流すだけだった。いったいマスコミはまともな報道機関としての機能を失ってしまったのだろうか。

 心配したとおり、原発では火災が発生しており、多数のトラブルが発生していた。それでも東電は報告を遅らせるだけ遅らせた。事故に対応できるような体制さえもできていないことが判明した。本当に身の毛がよだつほど怖ろしい。原子力の恐ろしさを日本人は知らないはずはないのだが。

 地震列島日本に原発は安全に存在できるとは思えない。ドイツでは、一度原発をすべて廃止することを決めた後、数年前に選挙で保守党が勝ったため、廃止政策の見直しが始まった。しかし、日本と同じようにやはり原発会社のデータの隠蔽やうそが多数見つかり、ふたたび原発廃止へと世論は大きく動いている。地震列島日本もドイツに見習う必要があるだろう。

 サンナシ小屋は、日本の中ではどの原発からももっとも遠い地点にある。それでも安心はできない。チェルノブイリ級もしくはそれ以上のチャイナ・シンドロームが起こったときには、安全なところは日本にはないのだから。
ようやく晴れ間が見えた道東から。 

最新の画像もっと見る

コメントを投稿