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危機一髪の日本

2013-04-05 | 政治
彼岸を過ぎても寒い日が続いていたと思っていたが、4月に入って、今日はいきなり夏日の予想だ。そして、その後はまた冷え込むという予想。いったい気候はどうなってしまったのだろうか。おかしい。やはりおかしい。

東京の桜は、いつもよりずいぶん早く咲いたようだ。京都では、少し早かったようだが(開花宣言は3月22日)、それでもようやく満開を迎えた。満開の時期は平年とあまり変わりないように思う。もっとも私の子供の頃と比べると桜の咲く時期は早くなっている。昔は入学式に満開の桜の下でというのが、普通だった。最近は卒業式にもう桜が咲いている。気候の不順さと温暖化が、地球がおかしくなっていることを実感させられる。

あれから2年が過ぎた。あれとは3月12日の原発事故発生のことだ。ただちに健康に影響が無いという政府の言ったことの本当の意味が、今頃になってそろそろ現れてきたようだ。じわじわと健康に影響が出ている。福島県飯舘村で、事故後も居残って飼育馬を飼い続けてきた人がいる。30頭ほどの馬を飼い続けてきた。もちろん出荷などはできない。しかし、馬を捨てて餓死させることは我慢ならなかった。馬は、餌を与えられ、これまで生き延びてきた。ところが昨年秋以降になって、その馬たちがバタバタと死に始めた。その人は馬の内臓や血液などを検査してもらった。感染症にかかったのかもしれないからだ。しかし、検査の結果は、病気では無い、飢餓でも無いと言うことだった。考えられることは、放射線の影響しかない。この人は、すでに白骨が皮を被っているだけの馬の死体をそのまま保存している。原因を追及して欲しいという思いからだ。次は人間だと誰でも思う。彼もすでに覚悟を決めているという。これから、福島県の人たちに恐ろしいことが始まりそうだ。もっとも、放射線の影響を受けるのは福島県の人だけとは限らない。ホットスポットは日本各地のいろいろなところに見られる。アメリカの西海岸でも甲状腺異常の子供や乳児の増加が報告されている。

 福島県では、2011年の終わり頃に、産婦人科病院の新生児の7人のうち5人に異常が見られたという看護師からの裏情報が知らされた。最近の裏情報でも、高率の異常児出産があること、そして中絶率が非常に高くなっていることが、知らされた。政府が決して発表しない内容である。そして、公的な統計報告では隠される情報だろう。ある地域の70%の新生児に異常があったとしても、福島県全体の統計で見れば、0.001%の差でしか無いことになる。それは誤差の範囲に収まってしまう。ここに統計のウソがある。

3月に福島第一原発で停電があり、1、3、4号機の冷却装置の全電源が失われた。29時間後に、故障した緊急用変圧器を別の変圧器に切り替えることで、ようやく復旧した。それまでの間、炉心や貯蔵燃料プールの水温は、上昇し続けていた。そのままあと2日も冷却できなければ再びメルトダウンが起こる可能性もあった。そしてもしもその間に大きな地震があったら、おそらく日本はもう立ち直れないほどの地獄になるだろう。アベノミクスなどという小手先のごまかしに乗って浮かれている日本人は、明日の死を知らずに栄華にふけるボンペイ市民のようなものだ。

福島第一原発の終息に、政府も東電も全力を挙げるべきである。いや、東電はもう破産させてしまい、政府がすべてを引き受けて処理すべきである。そして、日本のすべての原発を廃炉にし、もちろん外国への輸出なども止めるべきである。事故を起こした国や会社が原発を輸出するなど、不謹慎そのものだ。許せない。国会は、今すぐ日本での原発の製造・販売を禁止する法律を作って欲しい。原子力は、軍事であろうが平和利用であろうが、すべて禁止である。核廃絶は、日本人の心からの願いだ。

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