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すばらしい雨竜沼湿原の自然3

2006-07-21 | 花と自然
雨竜沼湿原には実に多くの花が咲いていた。種類も多い。オオバナノエンレイソウのように春の花がまだ咲いているかと思うと、早くもエゾカンゾウが黄色に湿原を彩っている。平地ではすでに終わってしまったハクサンチドリが濃い紫から薄いピンク色までの色彩変異をみせて、いたるところに咲いている。ヒオウギアヤメ、グンナイフウロ、オオタチツボスミレなどの紫色の花が目に付く。

 湿原の中心部はまだワタスゲ(の実)が一面見られる。高層湿原らしい風景だが、残念ながら雨の中のワタスゲは、ちょっとみすぼらしい。木道をゆっくりと花を楽しみながら歩いた。ほとんど人がいない。広い湿原にわずかに二組の登山者が私の歩く木道を前後しながら歩いている。

 この静かな木道を歩きながら、若い頃尾瀬ヶ原を歩いたことを思いだした。もうずいぶん昔になる。あのころの尾瀬ヶ原はちょうどいまの雨竜沼湿原のように静かですばらしい高層湿原だった。ミズバショウの花の時期以外には登山客に会うことも少なかった。アヤメが原のすばらしい湿原を散策した。その後時を経ずしてアヤメが原の湿原は登山客の踏み荒らしで無くなってしまったと聞いた。その後、2-3度尾瀬ヶ原に出かけたが、人の多さに辟易してしまった。もうあまり行きたいと思わない。

 この雨竜沼湿原が尾瀬ヶ原の二の舞にならないことをただ祈る。私のブログを見て猫も杓子も雨竜沼湿原へ出かけようと思わないでいただきたい。本当にこの美しさをそのままに愛でる人だけが出かけて欲しい。いつまでも残したい自然だ。(つづく)

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