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サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

米軍のイラク侵略5年に

2008-03-19 | 政治
今日はイラクに米軍が侵略を開始して5年目の日だ。この間、米軍兵士の死亡は公式発表で約4000人。すでに9.11での死者数を超えている。一方、イラク側の死者は100万人に及ぶと言われている。それも半数は子供であるとか。今もイラクの人たちが次々に殺されている。

 5年たってアメリカはようやくアフガン・イラク戦争の無意味さ、誤りに気がつき始めている。ブッシュ一派の嘘八百の侵攻のための理由はもはや誰も信じていない。アメリカ政府の報告書さえも、大量破壊兵器など何もなかったし、9.11とアルカイダの関係を示す証拠も何もないと言っている。ブッシュでさえ、今の治安を維持するためにのみアメリカ軍の駐留を正当化するしかない状態だ。あと1年足らずでブッシュ政権は終わる。民主党が大統領選挙に勝つ可能性は大きい。そうすればイラクから撤退が現実の日程に乗る。イラク侵略に賛成したクリントン候補でさえ、勝てば1ヶ月以内に米軍撤退を始めると言っている。

 どうしても理解できないのは日本政府の態度だ。ブッシュ政権がイラク侵略を開始したときに、世界に先駆けて「支持します」と言ったのが日本のコイズミ首相だった。イラク戦争の前提が次々と崩れてイラク戦争の大義が無くなった今も、日本政府はアメリカの侵略を支持し続けている。自衛隊を未だに派遣してアメリカの侵略を助け続けている。われわれの税金を大量につぎ込んで。一度決めたら間違いに気がついてもメンツのためにけっしてやめないのは、土木工事に限らない。官僚主義の政治そのものだ。

 アフガンやイラクで死んでいく子供たち。絶望して爆弾ベルトを腰に巻いて自爆する母親たち。彼らを人間として救いたい。明日、平和への願いを込めて歩く「ピースウオーク」がある。