「Law&Order」が好きだ!!(邪道にて)

海外ドラマ「Law&Order」が好きです。
とにかく叫びたいので、ブログに叫びます。

SVU S19-6「アリ地獄」追記

2018-07-23 15:02:26 | ~SVU S19
感想です


原題『Unintended Consequences』
意図しない結果、予期せぬ結末、などなど・・・・そんな意味。

一見、どうでしょ?地味ですが・・・・
私は、SVUの良さが出ているエピだと思いましたがね。

その理由は、視点が母親なんですよね。
薬物依存症の娘を持つ母親の視点。

犠牲者となったナタリーの両親。
母親は、ナタリーの遺体との対面時に
夫(父親)から、ちょっと止められていましたは
見るのは親の責任だ風に・・・・見届ける決意で。
また刑事さんズとのやり取りの中でも
「最低の母親。娘を依存症にした」と自虐発言。
まぁコレは、世間の視線を受けて、もありますがね。

これが繰り返させる。
施設の教育係のローズマリーからも。
ローズマリーも、娘アニーを依存症で亡くしている。
ローズマリーも言っています。
「人々の視線を覚えているわ・・・“なぜ娘をあんな目に?”・・・」

ローズマリーは、施設入所者の少女たちに真摯に向き合い
なんとか力になりたい、と思っているのは、読み取れます。
だから、ラストの結果につながる・・・・
依存症の少女たちを食い物にした所長に、手を下す。
同時に、それは母親たる自分をも食い物にしていたのだ、と。
その悔しさ、惨さ、情けなさ・・・・それが殺意になるのは当然。

加えて・・・・ノアの祖母シーラ。
ノアの母親=シーラの娘、エリー。
エリーも薬物依存症で、身内はいないと言っていた。
自分の母親も死んだと・・・・
シーラも、ベンソンに話す。エリーのことを。
仲良し母娘だった・・・・なのにどうして・・・・

このように3人もの母親は話すのですから・・・強力です!(笑)
ナタリーをはじめとする依存症の少女たちのことよりも
母親の心情を描こうとしている、と思いました。
だからある意味ぶれない・・・・
加えて娘たち死亡しているので、
これまた母親の心情に横槍が入らない・・・・だからぶれない。

シンプルな描き方ですが
その分、伝わるものが大きいかと思います。

所長のバークリーをどうしたものか?と
バーバが、組織犯罪などと・・・・マッコイの常套手段を(笑)
しかし結果は、もっとシンプルでストレート。
母親たちの無念を晴らす手段としては、適しているかと。

しかし、気持ちは晴れない。
見ている方も、そうだと思います。
気が晴れるのは、一瞬だけ。
このように弱者を食い物にしようとする奴らは、後を絶たない。

だから・・・・視聴後の気持ちは・・・かなり暗い。
ローズマリーの表情も、「やり遂げた」という表情ではない。
もちろん、娘のアニーが、この施設にいたか?は不明ですしね。
でも、そういう少女たちを食い物にしていたとして
バークリーを殺害した・・・・は納得できますが。
しかしロースマリーの表情は疲れ切り、そして絶望している。

自分のやってきたことの虚しさ。
母親としての悔しさ、無念さ。
そして・・・・・ひとり殺しても何もならない=幾らでも悪党はいる
という絶望・・・・

ベンソンのプライベート話も、巧く絡ませて。
この位なら・・・・今回は許そう、と(偉そうに・笑)

事件をメインにしているように思えたので、それもGoodの要因かな。


地味ですが、SVUらしく良質のエピだったと思います。


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